3密減らず、辺縁ハロー結節パターンサイレント(無症候性)低酸素症

セブンコーヒーをささっと買って
帰り
家で飲んでいるイチロウです。

当然というか
新潟も62人が感染しています(4/24現在)ので 同地で
6月12日開催予定の抗加齢学会も延期になり

東京都の感染者数もいまだに一日150人を下回りません。
(2020年4月24日現在 167人と下降傾向の兆しが見えません)

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娘の会社(東京勤務)はネット販売(物販)だから?
今こそ儲けようと必死になり
社長は感染しないように車で出勤しながら
環境改善をしようともせず(いまだにやっている朝礼中マスク取って
おそらくつばきも飛ばし、次亜塩素酸噴霧のお願いも聞き入れず)
従業員家族に感染者がいたことを従業員(幸いPCR陰性)に隠しつつ
他の従業員を出社させていました。
娘はパソコン業務が主なのでネットでできるはずなのですが
伝票を作る作業があるがゆえに出社しなさい! と強制されます。

これは単にいち企業の話ですが、東京はこんな感じで
3密 が減る兆しは なかなか厳しいようです。

前回ご提示させていただいたように
発熱外来に患者が押し寄せています。

日々撮影する胸部CT、胸腹部CTの半分程度が
コロナがいるかどうかのスクリーニング
(入院前チェック、術前チェック)となっており
ちょっとでも肺に所見があると
すぐに読んで欲しい と電話がきます。

サンプル画像を1週間前に救急とCT室に持っていき
4月のはじめに医局会で動画教育をしたにもかかわらずです。

でも、実際 通常検査が減っているので
そちらを読むのは致し方ないかな とも思っています。
99%はコロナの所見なく、つまらないし、お金にもなりませんが・・・。

さて、前回のCTはハローサインを伴う結節状陰影で18%に見られるもので

典型像ではありませんが、
Li Y, Xia L. Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Role of Chest CT in Diagnosis and Management [published online ahead of print, 2020 Mar 4]. AJR Am J Roentgenol. 2020;1–7. doi:10.2214/AJR.20.22954
で言われています。
この論文内にはアデノウイルス感染のハローサインを伴う結節性病変が提示されており
これでは間違ってしまいます。
画像の特異性は低いですよという例として
提示されています。

なので、ただただ 多発辺縁(胸膜下連続の)分布非区域性すりガラス陰影とだけ覚えておくと
コロナを否定してしまうことになるので注意が必要です。

コロナは季節性インフルエンザの実に2,300倍の死亡率ですし
パルスオキシメーターでは SiO2がかなり低下していても
自覚症状がでない (New York Times関連記事よりhttps://toyokeizai.net/articles/-/346423
のがこの肺炎の恐ろしいところで
志村けんさんの例はもちろんCOPDベースもあるでしょうけれど
急激に増悪して、救命できなかった理由のようです。

前述のNew York Times の記事から
「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏をコロナは
引き起こし、肺のCTではかなり異常が出ていて
酸素飽和度が 50%に低下していても自覚症状としては
息切れを感じない
見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだった
息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、
無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明 可能

と書かれており、パルスオキシメーターの重要性を訴えています。

埼玉の自宅待機中の死亡例はまさにそれでしょう。
なので ネットでは情報の速い人が
パルスオキシメーターを購入してしまい 品切れ状態です。

絶対にかからないことが最も重要ですが
万が一 罹患したときの対応策も 特に
自宅待機が命じられた場合の予防策として重要かもしれません。

パルスオキシメーターも安いものは表示が不正確なので
逆に混乱を招いてしまうため
1万円以下のものはやはり売れ残っているようです。

PS. さて、コロナに打ち勝つ企画で 再度 3つのセミナーを募集しますね。

肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462

EASY PI-RADS 基本から応用まで全てが網羅された明日から読影開始できる教材
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松本先生の救急画像診断:特に前半第2部のTop10の救急疾患については目から鱗です。
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(こちらはご購入されたら必ず image■medicaldp.com, ■を@に変更して)

また、市川先生インタビューリニューアルも 連休中には アップ予定です。
こちらはご購入された先生のに秘密のDVDを無料プレゼント企画しています。

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イチロウはヒッピーを目指す。それってただの水?これコロナ?

自宅でコンビニコーヒーの
イチロウです。

緊急事態宣言が出されたのは4月7日でした。
お、遅い!
イチロウは自己緊急事態宣言は
3月1日からです。

それ以来 髪も切っていませんし
(おかげで昔でいうヒッピーです)
もちろん月8回から12回行って健康を維持していた
フィットネスも0回です。

ドトールもいけませんし・・・

東京都の自粛要請は3月25日だったと思います
しかし、4月初め(緊急事態宣言の数日前)
コロナ検査中の友人と 飲みに言っていた不届きな輩がいました。

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特定されないようにするため
年齢は全て伏せますが(性別は画像が示すのでばれますが)
画像は以下のようです。

さて、先生のご意見はいかがでしょうか?

どのような報告書を書かれますか?
技師さんであれば、発熱外来に来られた患者だとして
撮像した時 これは・・・ と思われるでしょうか?
救急医であれば、どのように対処されますか?

さて、コロナの話の続きですが
この間大学から若い非常勤医が来たのである除菌液の話をしたら、
全く スルー されました。

いち民間病院の部長の話は信用できないのかもしれませんし
単にスルーしただけなのかもしれません。
でも重要だという話をしようとしたのですが・・・

私の読影室では 2週間前からこれを徹底してきたのですが・・・
ネットでも極めて普通になっていることなのですが
もし メルマガ読者の先生でご存知なかったらまずいと思い

お話ししますと

次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウムは似て非なる別物です。ご注意ください)

による除菌です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AC%A1%E4%BA%9C%E5%A1%A9%E7%B4%A0%E9%85%B8%E6%B0%B4

を見ていただければわかると思います。

私も半信半疑と最初は思っていましたが
勉強すればするほど

アルコールと同等あるいは場合によってはそれを超えていることがわかります。

厚生労働省のこのPDFは参考になりますし
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002wy32-att/2r9852000002wybg.pdf

機能水振興財団 から出されている
http://www.fwf.or.jp/data_files/view/1708/mode:inline

も参考になると思われます。

コロナ感染拡大を契機に家にいる時間が増えたので
いろいろバグが発生していた
旧マックを5年ぶりに新調しました。
(その当時のOSはOS X El Capitanでした。)
そのために2週間以上の時間を要してしまいました。
理由はもちろん平日はできないことや
マックの移行アシスタントが全く機能しなかったことがあります。

また モニターを3画面にしたのはいいのですが
macOSが 64bit の Catalina になってしまって
動かすことができないソフトが発生したりしていたからです。
(例えばFilemaker pro 10 は無理でした)
そのため時間を要しました。

しかし、昨日なんとかできていたことの全てが可能となり
やっとメルマガを書く気になった次第です。

そして、ゴールデンウィークには間に合わないと思っていた
I 先生との2008年に行って今では世の中に出回っていない
EOBプリモビストに関する 音声教材と
2020年にリニューアルした メルマガ教材とを組み合わせた
新商品 を出すことにします。

あと、5月の3日、4日の2日間はまた、
松本先生セミナー
EASY PI-RADS
肝胆膵のMRIーなぜCTだけではダメなのか?ー
を視聴 募集いたします。
募集は 今週末か来週頭 かもしれません。

家にいらっしゃる間  ご都合のあう先生は参加されて
お聞きになってみてください。

よろしくお願い致します。

イチロウ拝

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昨日の4症例の回答 診断

今日は車の中で病院の医局のコーヒー
を飲んでいます。

さて、オリンピックの開催も怪しくなり
日本は昨日申し上げたように
驚異的に患者数の低空飛行を続けているのに
rocket sky-high の状況のイタリア、スペイン、米国などから
新たに大量の感染者が入ってきて
マスクせずに歩きまわられたら
今まで、日本で我慢し続けていたものが
水の泡 become water bubbles です。

個人的には中止がベターかと。
そしてプロ野球も本当はみたいのですが
無観客でしばらくやっていただく
しかないですよね(相撲のように)。

私は、4月からフィットネスに行くか
迷っていますが、今はやめとこうかなと考えているところです。

さて、昨日の症例 あまりに易し過ぎたかもしれません。
でも、一つのテーマで症例を集めて問題に出すというのは
今も企画の一つとしてやっていくかもしれません。

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その前に以下3講座の締め切りが本日 21:30 お早めに
肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462

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松本先生の救急画像診断:特に前半第2部のTop10の救急疾患については目から鱗です。
http://medicaldirect.jp/archives/5649

上記すでに受けてしまっておられる先生は

昨日の回答  もちろん共通項は ”脂肪”
です。

4症例については以下のスライドをご覧ください。

以上 イチロウ拝

ところで佐志先生の教材 今だからこそ家にいるので
動画を見る気になります。音声は車や移動の合間でも聞けますが動画はそうはいきません。
最後まで 勉強が行った先生は 恥ずかしい私と佐志先生との飲み会の録音を
差し(佐志)上げます。

http://medicaldp.com/shoulderMRIthirdversionGeneralVersion8%25.html

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4画像の共通点 診断は?

駅前のドトールいけず
イチロウです。

コロナは中国で2月18日にピークを迎え
先日は1日の患者数が0人の日が
出てきました。

日本は、やはりマスク、手洗い
が結構実行されている?
のでしょうか?(昨日ドンキで手を洗わずに出て行く人を見ましたが)
感染者数は少ないままです。

一方、イタリアはとんでもない状態ですが
未だにマスクをしているような感じが
ありません。

この状況でオリンピックは
再度日本に感染者が舞い込んでくる感じで
怖いですね。

さて、コロナの話ばかりなので
今日は4つの症例のたった1枚から
共通項目を導き出し、診断するという
あまり やってこなかった出題をしてみます。
想像力 が必要かもしれません。

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向かって左上は、すぐにお分かりだと思います。
その右側はよくよく見るとわかります。
下段左は上段の症例から出題意図が想像できると思います。
最後は下段右は知っているかどうかだけです。

以上
今日はシンプルな出題です。
明日は 以下 3つの講演申し込み締め切り最終日 今回は火曜日です。

肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
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また、圧倒的な量で迫る 佐志先生の 肩関節MRI の 教材 もお勧めします。
特典3.5(中級編)を見直してみましたが、意外にいいので このコロナの機会に
また、肩にどっぷりつかってみるのもいいかもしれませんね。

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なお、ご購入されたら、すぐ image◆medicaldp.com ◆を@に変えて
”購入しました”  とご連絡ください。今なら8%の税金のまま2%はメディカルダイレクト負担

ご購入された先生のお声 どうぞ。
入局後しばらくして、アルバイト先で肩関節のMRIを読まなければならない状況になり、自力で本を調べながら読影するようになりました。しかし、肩関節のMRIはたまにしか見ないので、読めるようになるはずもなく、棘上筋腱の明らかな断裂以外はほとんどわかっていなかったように思います。3つの疾患概念の分類も、magic angle phenomenonなどもわかっていませんでした。今まで、肩関節のMRIは難しいので時間があるときにいつか勉強しようと思いながらも、きちんと勉強せずに時間がたってしまいました。今回のこの教材を聞いて、肩関節の面白さ、奥の深さを感じることができたので、時間を見つけてコツコツと勉強していきたいと決意しました。

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50歳代男性 後腹膜出血 回答

駅前のドトールではない
自宅でコーヒー
イチロウです。

さて、昨日の50才代男性の
貧血、血圧低下の症例について

回答は・・・

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上記 50才代男性 稀中の稀の疾患ですが、
やることは同じです。

回答は
”後下膵十二指腸動脈動脈瘤からの出血”
でした。

画像の説明は以下の画像をご覧ください。
冠状断 再構成してもプロスペクティブには動脈瘤の存在は
指摘できないと思われます。

血管造影では図のようにPIPDの動脈瘤が原因と考えられました。

ちなみに腹腔動脈造影は提示しませんが、正常です。
血管造影でも血管外漏出像は指摘できませんでしたが
同部をコイルで遠位部から動脈瘤、近位部全てを詰めてしまう
いわゆる isolation を施行しました。

細かい話をすると
親カテーテルを空腸枝に挿入するためにうまく形成したりして
空腸枝に挿入できましたが

その後
途中、コイリングを想定していたにもかかわらず
いつもの癖でPrograte でIPDに挿入して、ワイヤーも太めの 0.016GTワイヤーを使用したため
カテーテルの追随が悪く、苦労して動脈瘤近くまで入れたのに
後から、ダブルマーカーのカテーテルを挿入するべきだった事に気付きました。

結局 追随が悪くて一旦親カテーテルごと跳ねてしまいました。
その後、なんとか気を取り直して
PIPD の動脈瘤の遠位部まで
Excelsior SL-10ダブルマーカーカテーテル1.7Fr.150cm
を CHIK*AI 0.014, 200cm のガイド下に 到達することが
できました。

ここまで来てしまえば、コイリングするだけです
いわゆる動脈瘤の遠位から近位を塞栓するisolationを行いました。

今回の問題の回答 と


ポイントを以下のスライドに提示します。


引用文献以下

すべて十二指腸第3部周囲の領域の血腫です。

なのでこの状況を見たときは 膵十二指腸動脈出血を考慮してみてください。ご参考になれば幸いです。

以上 イチロウでした。

PS.  セミナー締め切りはしつこいですが今週 24日 火曜日 21:oo
忘れないでくださいね。このセミナー後は
しばらく この3つのセミナーのお知らせはないと思います。

肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
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50歳代男性 血圧低下、貧血 治療は?

駅前のドトールにいけない
イチロウです。

今日はコロナのことは忘れて
以前、経験した 50才台の男性
の血圧低下、貧血の患者さんの事例
について、腎機能も改善してきて
快方に向かっているので

お話しします。

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今日は、 この画像を見て先生は
臨床医に対し何を言って
どう行動するのか?
について です。

IVRの先生のご意見も聞きたいところです。

問題としては

問題1:出血はどこからなのか?

問題2 :IVRをするべきか手術か? はたまた保存療法か?

などについて考えてみていただければ 幸いです。

回答というかどうしたか? について

は明日 お話ししますね。

**********************

お約束通り、3月28日土曜日から29日に 33時間見放題の企画
再び行います。コロナで出かけられない中 お勉強の機会にしていただけたら
幸いです。締め切りは1日早い火曜21:00です。ご注意ください。

肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462

EASY PI-RADS 基本から応用まで全てが網羅された明日から読影開始できる教材
http://medicaldirect.jp/archives/5446

松本先生の救急画像診断:特に前半第2部のTop10の救急疾患については目から鱗です。
http://medicaldirect.jp/archives/5649

また、圧倒的な量で迫る 佐志先生の 肩関節MRI の 教材 もお勧めします。
特典3.5(中級編)各20分程度の動画を見直してみましたが、意外に?いいので

このコロナの機会に
また、肩にどっぷりつかってみるのもいいかもしれませんね。

http://medicaldp.com/shoulderMRIthirdversionGeneralVersion8%25.html
なお、ご購入されたら、すぐ image◆medicaldp.com ◆を@に変えて
”購入しました”  とご連絡ください。今なら8%の税金のまま2%はメディカルダイレクト負担

ご購入された先生のお声 どうぞ。
入局後しばらくして、アルバイト先で肩関節のMRIを読まなければならない状況になり、自力で本を調べながら読影するようになりました。しかし、肩関節のMRIはたまにしか見ないので、読めるようになるはずもなく、棘上筋腱の明らかな断裂以外はほとんどわかっていなかったように思います。3つの疾患概念の分類も、magic angle phenomenonなどもわかっていませんでした。今まで、肩関節のMRIは難しいので時間があるときにいつか勉強しようと思いながらも、きちんと勉強せずに時間がたってしまいました。今回のこの教材を聞いて、肩関節の面白さ、奥の深さを感じることができたので、時間を見つけてコツコツと勉強していきたいと決意しました。

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昨日の胸部CT画像2例の回答

駅前のドトールに行きたい
イチロウです。

コーヒーは家でも飲めますが

フィットネスにいけず
運動不足で困っています。
一応、ウオーキングは1時間は
休みの日にやっていますが
筋トレができず、お腹もやばいです。

セミナーはすでに締め切りました。
月末開催の分はもっと早く締め切ろうと思います。

さて、昨日のふわふわ陰影 の症例と
辺縁胸膜下分布の非区域性のコンソリデーション

答えは、・・・

********************************

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1例目のかなりのふわふわ陰影 淡い境界不明瞭な非区域性の
すりガラス陰影です(赤い矢印)。

回答は インフルエンザA,Bともに陽性 の患者様でした。
コロナ肺炎の初期像と鑑別はむづかしそうです。

2例目は 30歳代のインフルエンザA型です。
コロナ肺炎の少し進行して、すりガラス陰影がコンソリデーションに
大方変化してしまった場合に類似しているように見えます。

さて、インフルエンザ肺炎はそもそもどんない陰影なのか? ですけれど
大分の岡田先生のグループが 2014年に肺炎レンサ球菌肺炎と対比して検討されています。
Ono A, Okada F, Takata S, et al. A comparative study of thin-section CT findings between seasonal influenza virus pneumonia and Streptococcus pneumoniae pneumonia. Br J Radiol. 2014;87(1039):20140051. doi:10.1259/bjr.20140051

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4075588/
上記リンクから フリーで取得可能です。おすすめ論文です。

これによれば
・季節性インフルエンザウイルス肺炎患者と肺炎レンサ球菌肺炎患者のthin slice CT比較
・季節性インフルエンザウイルス肺炎の患者30人(男性20人、女性10人、年齢範囲20〜91歳、平均年齢55.9歳)
・肺炎レンサ球菌患者 71人(男性47人、女性24人、年齢27〜92歳; 平均年齢、67.5歳 )
・市中感染の割合は、S. pneumoniae肺炎よりもインフルエンザウイルス肺炎の患者で有意に高かった(p = 0.001)。
スリガラス陰影(GGA)(p = 0.012)およびクレイジーペイビング所見(p = 0.03)は、
インフルエンザウイルス肺炎が肺炎レンサ球菌肺炎よりも有意に多かった。
コンソリデーション(p <0.001)、粘液栓(p <0.001)、小葉中心性結節(p = 0.04)および胸水(p = 0.003)は、インフルエンザウイルス肺炎の患者よりも肺炎レンサ球菌肺炎の患者で有意に多かった。
・結論:季節性インフルエンザウイルス肺炎と肺炎レンサ球菌肺炎を区別するのに、
コンソリデーションや粘液栓が有用かもしれない。

Table 2を日本語訳 転載しました。

すりガラス陰影、クレージーペービング ⇨ インフルエンザ肺

コンソリデーション、粘液栓、胸水   ⇨ 肺炎レンサ球菌肺炎

以上 イチロウです。

昨日でセミナー締め切りました。
申し込まれた先生 今週末 土曜日PMから日曜日夜まで
の間に コロナを吹き飛ばす勢いで勉強してみてください。
どこにも出かけられないので、勉強のチャンスかもしれませんね。

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ふわふわすりガラス、末梢コンソリ 果たして・・・

カルディコーヒーのみの
イチロウです。

さて、今までにご紹介させていただきました論文から
コロナウイルスの画像所見がほぼ
見えてきたかと思われます。

しかし、果たしてどうなのでしょうか?
臨床医は発熱があり、胸部CTで異常があると
コンサルテーションしてくださるたびに
「コロナでしょうか?」
とまくらことばをおつけるようになりました。

今日のその症例は右肺にコンソリデーションが非区域性に見られる症例
かつ 尿中の肺炎球菌陽性という結果が出ているのに
です(画像は提示しません)。

さて、今回提示する2例はいったい何肺炎でしょう?

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以下自検例
1例目は 年齢、病歴がちょっとわからないのですが
前胸部激痛ということでこられました。

2例目は 38歳男性

夜活気無く、朝から39.8度の発熱あり。市販薬で解熱も来院

回答は明日です。

イチロウ拝

PS. 本日21:00締め切り。

松本先生セミナー  http://medicaldirect.jp/archives/5649
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J Waveジャムザワールドで

家のカルディー飲んでる
イチロウです。

さて、今日帰宅時車の中で
J-WAVE のジャムザワールドを聞いていると
COVID-19の現況についての専門家の意見をというところで
医療ガバナンス研究所というところの
代表の 上昌広 先生(Dr.らしい)のコメントが

とにかく情報が少なすぎて
今後どうなるのかがわかりにくい
もっと政府は
情報を出すべきだ  と仰っていました。

全体の死亡率は3.4%くらいだが、高齢者は中国では10%を超える
中国国内でも場所によっては死亡率が異なる
最も大切なのは、介護施設や病院、自宅などにいる高齢者の感染を防ぐことだ
と指摘されていました。

政府は学校を休校にしたのですが
結局 暇だと言いながら中高生は渋谷など繁華街に出かけて行ってます。
小学生については親が面倒見なければならなくなり
そういう親の動きを止めることはできたでしょうけれど
なんかピントがずれていますよね。

それより不良な大人の動きを止めるべきですよね。

さて、政府は中国と韓国に発行済みの査証(ビザ)の効力を
停止するなど、両国に対する水際対策を強化すると発表したようですが・・・

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その韓国から 初めて出たのが
Yoon SH, Lee KH, Kim JY, et al. Chest Radiographic and CT Findings of the 2019 Novel Coronavirus Disease (COVID-19): Analysis of Nine Patients Treated in Korea [published online ahead of print, 2020 Feb 26]. Korean J Radiol. 2020;10.3348/kjr.2020.0132. doi:10.3348/kjr.2020.0132

です。まだこのころは患者数が少なかったのでしょう9人のスタディとなっていますが
いち早く論文をかけるところは日本人より英語力が優れているからでしょうか。
昔韓国から日本の医師免許を取り、一時私たちの医局で研修をしていた
K Dr.というのがいて、教科書はすべて英語だったと言ってました。
理由は母国語のいい医学の教科書がないから のようです。

日本人は 結構いい日本語の医学の教科書がたーくさんあるため
英語に慣れないのでしょうかね。

それはさておき、韓国人の9人のCOVID-19の胸部CTの検討ですが
・9人のうち3人のみで胸部単純写真の異常が認められた
・その異常のほとんどは末梢のコンソリデーションだった。
・胸部CTでは9人中8人に両側性病変、1人に片葉の逆ハローサイン(+)
・斑状陰影が39%、大きな融合性病変が13%、小結節48%を含む77の病変検出
・末梢78%、背側肺野67%
・病変は典型的には境界不明瞭なすりガラス陰影とコンソリデーションの混合
あるいは純粋なGGO. 斑状あるいは融合した陰影は最初は下葉分布し、また胸膜にそっており
結節状陰影は気管支血管束にそって分布
・症例提示のうち図1に示した患者様はそれまで胸膜下分布が主体という考えを覆し
まるで、バタフライシャドウのように末梢がスペアされたGGOとクレージーペービング  で
構成されていました。以下にその画像を転載します。 
・所見としてまとめた表1では肺野の左右の分布偏りなく、
主に下肺野優位、末梢分布、斑状、コンソリデーションの方がGGOより多い

以上 です。イチロウ拝

PS.

今週水曜日(11日)まで募集しますが、水曜日11日の21:00

きっかりに締め切ります。

3つのセミナーを同時開催は 非常に大変ですが
学会や勉強会に行けない先生のために少しでもお役に立てればと思います。

松本先生セミナー  http://medicaldirect.jp/archives/5649
肝・胆・膵のMRIセミナー なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462
EASY PI-RADS    http://medicaldirect.jp/archives/5446

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AJRからも論文でていました。重複してたら、見飽きてたら飛ばしてください。

駅前のドトールいかず
カルディで買ってきたコーヒーを
煎れているイチロウです。

第70回医学放射線学会、放射線技術学会が
5月15日から6月5日のWeb開催となり
他の有名どころの学会も軒並み延期となっている中
抗加齢学会の案内がきていました。
6月12日から14日新潟開催なので大丈夫と思っているのでしょう
新潟の感染者数は3月8日現在8人です。

どうなるのでしょう。

さて、RadiologyからのCOVID 19の報告は結構
Pubmed で出ていたと思ったのですが
AJRにも5件ほど論文がありました。

そのうちの一つを紹介します。
アデノウイウルスとの比較をしていますが・・・

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論文は

Li Y, Xia L. Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Role of Chest CT in Diagnosis and Management [published online ahead of print, 2020 Mar 4]. AJR Am J Roentgenol. 2020;1–7. doi:10.2214/AJR.20.22954

https://www.ajronline.org/doi/10.2214/AJR.20.22954

・PCR陽性が確認されたCOVID-19感染の51人(女性23人、男性28人、年齢範囲26〜83歳 平均58歳)
・アデノウイルス患者2人(女性1人、男性1人、年齢58と66歳 平均62歳) 合計 53例の検討
・CT画像は初回から追跡CTの合計99回のCT
・最初のCT画像レポートと臨床検査結果を比較し、ウイルス感染を示唆するCTパターンを特定
・結果:最初の2例は他の疾患と誤診もその後の49人のCOVID-19 と2人のアデノウイウルスは正しく診断
一般的にはGGOとコンソリデーションの組み合わせ、小葉間隔壁肥厚、クレージーペービング、気管支透梁像、が多く見られ、胸水やリンパ節腫大は稀。リバースハローは見られたが4%の頻度。
以下の表は Table 2の日本語訳転載です。 
・COVID-19のCT所見は、アデノウイルス感染のCT所見と重複
・患者の管理を最適化するためのCOVID-19の迅速な診断の標準的な方法として有用
・CTは特定のウイルス間の鑑別を行うためにはまだ限界あり

以下画像はこの騒動が治るまでは掲載予定

以上 何度も何度もいろいろなところで言われている画像と変わりません。
ということはCTをとる意味っていったいあるのかなあ? と思ってしまいます。
これは個人のあくまで感想ですが。

イチロウ拝

PS. このCOVID-19の件で全く新商品が作れません。
時間取られすぎです(泣き)。

PPS.

今週水曜日(11日)まで募集しますが、水曜日11日の21:00

きっかりに締め切ります。

3つのセミナーを同時開催は 非常に大変ですが
学会や勉強会に行けない先生のために少しでもお役に立てればと思います。

松本先生セミナー  http://medicaldirect.jp/archives/5649
肝・胆・膵のMRIセミナー なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462
EASY PI-RADS    http://medicaldirect.jp/archives/5446

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