家のカルディー飲んでる
イチロウです。
さて、今日帰宅時車の中で
J-WAVE のジャムザワールドを聞いていると
COVID-19の現況についての専門家の意見をというところで
医療ガバナンス研究所というところの
代表の 上昌広 先生(Dr.らしい)のコメントが
とにかく情報が少なすぎて
今後どうなるのかがわかりにくい
もっと政府は
情報を出すべきだ と仰っていました。
全体の死亡率は3.4%くらいだが、高齢者は中国では10%を超える
中国国内でも場所によっては死亡率が異なる
最も大切なのは、介護施設や病院、自宅などにいる高齢者の感染を防ぐことだ
と指摘されていました。
政府は学校を休校にしたのですが
結局 暇だと言いながら中高生は渋谷など繁華街に出かけて行ってます。
小学生については親が面倒見なければならなくなり
そういう親の動きを止めることはできたでしょうけれど
なんかピントがずれていますよね。
それより不良な大人の動きを止めるべきですよね。
さて、政府は中国と韓国に発行済みの査証(ビザ)の効力を
停止するなど、両国に対する水際対策を強化すると発表したようですが・・・
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その韓国から 初めて出たのが
Yoon SH, Lee KH, Kim JY, et al. Chest Radiographic and CT Findings of the 2019 Novel Coronavirus Disease (COVID-19): Analysis of Nine Patients Treated in Korea [published online ahead of print, 2020 Feb 26]. Korean J Radiol. 2020;10.3348/kjr.2020.0132. doi:10.3348/kjr.2020.0132
です。まだこのころは患者数が少なかったのでしょう9人のスタディとなっていますが
いち早く論文をかけるところは日本人より英語力が優れているからでしょうか。
昔韓国から日本の医師免許を取り、一時私たちの医局で研修をしていた
K Dr.というのがいて、教科書はすべて英語だったと言ってました。
理由は母国語のいい医学の教科書がないから のようです。
日本人は 結構いい日本語の医学の教科書がたーくさんあるため
英語に慣れないのでしょうかね。
それはさておき、韓国人の9人のCOVID-19の胸部CTの検討ですが
・9人のうち3人のみで胸部単純写真の異常が認められた
・その異常のほとんどは末梢のコンソリデーションだった。
・胸部CTでは9人中8人に両側性病変、1人に片葉の逆ハローサイン(+)
・斑状陰影が39%、大きな融合性病変が13%、小結節48%を含む77の病変検出
・末梢78%、背側肺野67%
・病変は典型的には境界不明瞭なすりガラス陰影とコンソリデーションの混合
あるいは純粋なGGO. 斑状あるいは融合した陰影は最初は下葉分布し、また胸膜にそっており
結節状陰影は気管支血管束にそって分布
・症例提示のうち図1に示した患者様はそれまで胸膜下分布が主体という考えを覆し
まるで、バタフライシャドウのように末梢がスペアされたGGOとクレージーペービング で
構成されていました。以下にその画像を転載します。
・所見としてまとめた表1では肺野の左右の分布偏りなく、
主に下肺野優位、末梢分布、斑状、コンソリデーションの方がGGOより多い
以上 です。イチロウ拝
PS.
今週水曜日(11日)まで募集しますが、水曜日11日の21:00
きっかりに締め切ります。
3つのセミナーを同時開催は 非常に大変ですが
学会や勉強会に行けない先生のために少しでもお役に立てればと思います。
松本先生セミナー http://medicaldirect.jp/archives/5649
肝・胆・膵のMRIセミナー なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462
EASY PI-RADS http://medicaldirect.jp/archives/5446
いつも情報提供ありがとうございます。COVID-19の画像は両側(片側)多発GGOが主で、増悪するとconsolidation,crazy paving patternが出現し、胸水・リンパ節腫脹は(ほとんど)無しと理解していますが、今回の報告はconsolidationが主なのですね。CT撮影のタイミングもあるかもしれませんね。ここ数日の発熱患者のレポートは、両側すりガラス影があるとすべてCOVID-19を鑑別にあげてしまい、オオカミ少年になっています。
ジョイス先生コメントありがとうございます。
すりガラス、コンソリデーションは末梢、下肺野優位なようですが、類似症例を別のウイルスで経験させていただいたので明日提示いたします。
ウイルス間の鑑別はできないと思った方がよろしいかと存じます。
今回の症例は末梢が逆にスペアされていたので、今までの報告と異なっていたという点でご紹介させていただきました。
イチロウ拝