G vs Y, Yokohama の conference 3例目

駅前のドトールより
イチロウです。

イチロウは3月のうちに2種類の新PACS を
使いこなさなければならなくなりました。

一つは G社、もう一つは Y社です。
偶然にも 外勤先でも PACS が
リニューアルしたからです。

編集後記へ続く

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さて、先週はPI-RADSに絡んで
横浜の肝胆膵のカンファランスの
症例3が後回しになっていました。

まずは選択肢

1) 悪性リンパ腫
2) 悪性中皮腫
3) 結核
4) サルコイドーシス
5) デスモイド
6) その他

70才台の 男性 門脈臍部 近傍に出現し、

2ヶ月の間にかなりの増大を呈した3−5cmくらいの大きさの

腫瘤だったと記憶しています。

早期胃癌の治療歴、大腸ポリープ切除
アルコール暦あり、喫煙は 20本/日 を60年間
CEA 2.6, CA19-9 は正常範囲

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超音波上門脈臍部近傍から外方突出する低エコー腫瘤
単純CTのCT値は 40HUを示し
冠状断で見ると肝外に突出 乏血性で内部は比較的均一
遅延濃染しています。
PET-CT では FDG の集積が強く、SUV max は16とかなり高値
を示していました。

この症例の鍵はおそらく冠状断を見ること
だと思われます。
それにより病変の由来がわかります。

もう一度選択肢

選択肢

1) 悪性リンパ腫
2) 悪性中皮腫
3) 結核
4) サルコイドーシス
5) デスモイド
6) その他

ここまでで、さて上記の選択肢のうち
どれに当たるのか?
想像してみてください。

ヒント:明らかに毛色の違うものは?

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PACS についてはこの3年間
PACS が持つべき機能について考えてきました。
数多くの機能がそのPACS にできるのかを
検討した結果

2社に絞られました。
営業マンのやる気も大きかったとは思います。

まずオミットした理由はそこです。
なぜなら、前から何度も言っている
椅子や机にも力を入れて
読影室と言う全体像で PACS を考えられる
営業マンなのか? でした。

なので、PACS 選びの 総合評価項目の中に

”昇降机、頸サポート椅子を含めた読影室をデザイン可能か?”
と言うのが入っています。

なので、これについての食いつきが今ひとつの営業マンは
すぐにオミットしました。もともとそんなにいい印象でなかった
こともありましたので、速攻でオミットしました。

読影端末の Report 端末の部分の中では
“PACS をくるくる動かしながらAmivoice が使用できるか?”
なんてのは 今まで使ったことがないのでかなり心配でしたが
問題はありませんでした。

実際G社もY社も 今まさに問題なく使えます。

ただ、Amivoice は1端末に 固定 されるのがちょっと
つまり 自分が持っているコードレスのAmivice 器を持って
どこの端末で読影しても、自分のログインであれば使える
と思っていましたが、ダメなのです。

それは機械同士での連携となっていてダメでした。

ていう感じで、New PACS の話もおいおいさせていただきますね。

以上 イチロウでした。

横浜のカンファランスのの回答は
金曜日か土曜日あたりに話せるかもです。

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2019年春の放射線学会総会ではPI-RADSの教育をしてくれるのか?

駅前のドトールより
イチロウです。

横浜のカンファランスの話と
PI-RADS とはあまり関係がないので
PI-RADS の話をします。

総会でどの程度 PI-RADS の教育をしてくれるのか
調べてみました。

教育であれば まずは
“教育展示プログラム”の演題を見てみましょう。

E036 PI-RADS version 2 を併用した MRI/TRUS 融合画像ガイド下
前立腺生検の臨床的重要性について
金沢医科大 放診 豊田一郎先生

少し似たものでは(マルチパラメトリックMRIという用語を使用しているので)
E037 前立腺癌診断における同時 PET/MRI および
マルチパラメトリック MRI の臨床的有用性:総論
メイヨー・クリニック医大 放 川嶋 明先生

他に演題としては・・・

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一般演題としては
4/13 土曜日 泌尿器1 313+314会場の 14:20から開催のにはなく、
その次の 泌尿器2 にもありません。
また、
4/14 日曜日 泌尿器 3 313+314会場 14:10 からの開催では
演題217 に マルチパラメトリックMRIで偽陰性となる前立腺有意癌の臨床病理学的な特徴の解析
川崎医大 放 木戸 歩先生

だけでしかありませんでした。

というこで全く PI-RADS を学会ですら学べないことになります。
PI-RADS は 決まりごとを覚えることは必要ですが
それは 比較的簡単にできるでしょう。それに実例を交えて
いろいろ繰り返す ということができません。
辺縁域のカテゴリー4、5は多分すぐにわかるようになるでしょう
確認は必要ですが、でも移行域は難しいのです。

なので今回の企画となったわけです。
今回学会のように AI 祭りのように AI演題だらけで
ちょっとイチロウとしても
画像診断すること自体、
教育をすること自体に無意味さ
を覚えることがあるのですが

そうは言ってもすぐにAiに完全に置き換わるわけではないし
置き換わったとして それを裁定、裁くことができる
画像診断に精通した”人間”が 必要だと 思います。
(マンモグラフィのAiではかなりの線までいけるようですが
人間が見てすぐにカテゴリー4とわかるものを
見逃してしまうこともあるそうです。)

EASY PI-RADS イーパイ 第5回 23日開催します。

http://medicaldirect.jp/archives/5446

感想文

『イチロウ先生御侍史

平素からまことにお世話様になっております。
先日は示唆に富んだセミナーを
まことにありがとうございました。

以前からPI-RADSは、辺縁域は素晴らしい反面、

移行域はいまひとつと思っていましたが、
移行域については
まずは●●から見て→〇〇→〇〇、〇〇
という見方の順番を教えて下さったことが
とてもありがたかったです。

また、PI-RADSスコア4と5は
erased charcoal signという用語がイメージし易い反面、
スコア2/3/4の違いについての説明も
いまひとつと思っていましたが、
先生の〇〇が境界に注目し、
3/4が〇〇に注目するというご説明が
とてもクリアーに理解できました。

今後もまたホットな話題がありましたら
参加させていただきたいと考えております。
このたびはまことにありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。』

第一回ご参加の放射線科 先生
感想文ありがとうございました。

Easy PI-RADS v.2 イーパイ

イチロウ拝

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回答は以外にも・・・  第5回 EASY PI-RADS 申し込みスタート

駅前のドトールより
イチロウです。

本日より第5回 Easy PI-RADS セミナー申し込み開始しました。
http://medicaldirect.jp/archives/5446

さて、前回

選択肢自体が除外をするのが難しい問題
ということでした。

①炎症性偽腫瘍
②硬化性血管腫
③硬化性HCC
④類上皮性血管内皮腫
⑤Peliosis hepatis

①はリング状濃染する可能性あり、残し
②、③は そうではないと推察し、オミット
次の ④ですが、

私は単発が出てきた時は非常に苦労します。
ただ、

④の類上皮性血管内皮腫(Epithelioid hemangioendothelioma: 以下EHE) の基本は

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辺縁分布 つまり 肝被膜近くから発生する
辺縁に多発する リング状濃染する
T2WI でターゲットサイン(high low high) 3層構造をとる
辺縁に発生した腫瘍はいずれ肝被膜が陥凹する
そのうち辺縁の多発していた腫瘍が連続して融合する
肝門部側が代償性に肥大する

というのが 典型です。
また、以前メルマガでも Lollipop sign という
このEHE に特徴的な血管が腫瘍にぶつかると途絶する
というサインを紹介した所見も特徴です。

Alomari AI. The lollipop sign: a new cross-sectional sign of hepatic
epithelioid hemangioendothelioma. Eur J Radiol. 2006;59(3):460–464.

この症例はというと リング状濃染はOK
でも辺縁から離れて存在している。
辺縁寄りの末梢側にAP shunt を有する
辺縁から離れた部位に多発の多血結節が見られる(確かCTAだったような)
といった EPE では経験したことのない所見ばかりでした。
T2WI も淡い高信号のみで3層構造ではなかったです。

なので、オミット

最後の⑤ peliosis hepatis これも一瞬で想像できないですよね。
当たり前です、普段遭遇することがまずないからです。
私も想像できませんでした。

https://www.ajronline.org/doi/pdf/10.2214/AJR.05.0167
のAJRの Freeで見れる
Lannaccone R, Federle MP, Brancatelli G, et al.
Peliosis hepatis: spectrum of imaging findings.
AJR . 2006;187: p43-52

を見てみましょう
1例目は CTは多血性結節で、遅延濃染 血管造影は血管腫様です。
MRIはT2WIで淡い高信号、T1WI非特異的な低信号です。
多血性結節(全体濃染)という点では本症例と異なります。
2例目は CTでリング状濃染ですが、厚いリング状で、後期相に向けて
そのリング状がさらに厚くなり一見 CoCC(細胆管細胞癌)のようです。
3例目は 多発結節で辺縁にもあるし、中央部にもあるし
CTで濃染はリング状ですが、大きいものは不整なリング状です。
4例目は CT上多発の乏血性結節で、リング上濃染はほとんど目立っていません。
おまけに脾臓にも多発病変が認められています。
5例目は 多発例で辺縁分布する厚いリング上濃染です。小さいのは全体が一気に濃染

やや一貫性にかけますが、共通項としては厚いリング状濃染と 多発
でしょうか。あと、出血があれば、単純CTで高信号、T1WI高信号となるのでしょうね。

とにかく難しいですが、多発という点を考慮して
残しとしました。①と迷って、⑤にしましたが、

結果は ④の EHE でした。
おまけに繊維化病巣のない腫瘍細胞のみで構成されている
珍しいパターンとのこと それにしても
EHE でありながら、肝被膜にせっせず、AP shunt を伴うとは
珍しい、難しいにもほどがありました。

以上 イチロウでした。

PS.  長くなりました。PI-RADS 第5回 を今週末
3月23日 予定したいと思います。
明日から、PI-RADS で読むようにしてみてください。
他の読影とは違うことに気づくはずです。

前回から、メール登録して、画面が出てきて、申し込みボタン
そして、PAYPAL ページへ飛ぶ という1連の流れになりました。
登録メールは いつも見ているメルアドを推奨します。
ただし、hotmail や セキュリティの強い mail システムは
避けたほうがいいと思います。重要なメールがいかない ことになりますので。

yahoo, gmail は今の所問題なしです。

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Sitting is a new smoking !

以前
座位時間が長い人ほど短命 という話をしたことがあります。
van der Ploegさんの研究で
一日の総座位時間が4時間未満の成人に比べて,

4-8時間,
8-11時間,
11時間以上と長くなるにつれて,

WHOによる推奨身体活動量を充足していたとしても
総死亡リスクが11%ずつ高まる と言っています。

van der Ploeg HP1, Chey T, Korda RJ, Banks E, Bauman A.
Sitting time and all-cause mortality risk in 222,497 Australian adults.
adults.
Arch Intern Med. 2012 Mar 26;172(6):494-500

ただし、NASAの研究では、
1日32回立ち上がる人の寿命が長くなっという話も聞きます(オリジン不明)

この論文を読んでいた頃
私は1年おきにぎっくり腰になっていました。
(オフィース家具で有名な岡村製作所によれば
立位時の椎間板の負担を100%とすると
座位で背筋を伸ばすと140%
前のめり(おそらく読影時)だと185%負担になるそうです。)

姿勢の大切さを悟ったわけですが
まさか、寿命に影響するとまではその時は考えてもいませんでした。

構想の初期は腰への負担軽減のために
上下動する机を 導入することを考えていましたが。
3年以上の構想中に、寿命のことまで知り
なんとしてでも放射線科医の健康のために
手に入れるぞと意気込んで手に入れたのが今回の 読影机です。

1日何度も立って仕事する時間を
自分の意思で自由に決めてできる
環境は 本当に理想的です

例によって前置きが長くなりました。

横浜のカンファランスの問題2の回答編ですが
結構 問題点が・・・

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もう一度選択肢を列挙します。

①炎症性偽腫瘍
②硬化性血管腫
③硬化性HCC
④類上皮性血管内皮腫
⑤Peliosis hepatis

まず、炎症性偽腫瘍ですが、これって終わって(あと)からわかることが
多いですよね。

この所見が炎症性偽腫瘍って言えません。
病理学的にも 炎症性の腫瘍 と
繊維芽細胞の特徴を示す紡錘形細胞の増殖よりなる
腫瘍性とも言える 炎症性筋繊維芽細胞性腫瘍 IMTと言われているもの
とがあり、どっちがどっちの画像を示すのかさえわかりません。

ParK JY, et al.Clinical features, image findings, and prognosis of inflammatory pseudotumor of the liver: a multicenter experience of 45 cases.
Gut Liver. 2014 Jan;8(1):58-63. では 多施設の45例を集めて検討し

CTでは 97%が poorly defined hypoattenuating lesion
83%が poorly defined peripheral enhancement on arterial phase
77%が poorly defined hyperattenuating lesion with internal hypoattenuation area

MRI T2WI 76%:relatively homogenous high signal intensity
Precontrast T1WI 86%: low signal intensity
Gd-enhanced arterial phase
78%: poorly defined peripheral rim-like enhancement
Gd-enhanced T1WI epuilibrium phase
57% poorly defined hyperintensity with internal hypointense area
21% hypointensity

また、
今回の症例は炎症を示唆する臨床所見はなかったので
選択肢には x か △ をつけることにしますが
画像的には一体鑑別できるのでしょうか??? です。

次の選択肢 ②の硬化性血管腫も難しいです。非典型的な血管腫で
早期相でもちろん乏血性であり、平衡相にかけても徐々に濃染せず、
早期相にて一部に血管腫様の辺縁結節状濃染が
あったりなかったりです。

③硬化性HCCは混合型HCCとの鑑別が難しいですが
HCCなので リング状濃染というのは引っかかります。
イチロウとしては、②、③はオミット ①は一応残し

そして ④の選択肢 いかにも珍しい腫瘍を選択肢に混ぜていますが
その画像所見は比較的容易に頭に浮かんできます。

それは、間に合えば明日、間に合わなければ明後日お話しします。

イチロウでした。

PI-RADS seminar  第5回の予定

2019年3月23日 14:00ネット会場オープン

カテゴリー: 未分類 | 2件のコメント

こんなに選択肢の難しい問題ってあるのでしょうか?

駅前のドトールより
イチロウです。

今週から上下動する机が
読影室に配備されました。
非常に快適です。

立って仕事(読影)するのは
久しぶり(20年ぶり)です。
やはり新鮮味がありますね。

さて、今週月曜日から続けている
先先々週に行われたカンファランスの症例2例目です。

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選択肢は
①炎症性偽腫瘍、②硬化性血管腫、③硬化性HCC、④類上皮性血管内皮腫 ⑤Peliosis hepatis

です。どう見ても選択肢自体が難しすぎます。
しかも、出題されている先生は内科医師にもかかわらず
やたらと画像に精通している先生です。

前置きはこれくらいにして
症例は 50歳代女性 で
肝S7に超音波上 2cm程度の 結節を指摘
HBs抗原陽性(HBウイルス感染していること)です。

CT上S8ドーム下にUSで指摘されたのと同様の部位に
単純CTで類円形の低吸収域、造影後はリング状濃染(ダイナミックではない)
を示す結節で、背景肝には形態的な異常はありません。

CTHAではリング状の強い濃染と末梢側のAPshunt が認められています。
後期相ではリング状濃染に内部の若干の濃染が見られています。
造影超音波でもリング状の濃染を示しています。
中心部もやや濃染です。

MRIのT2WIは境界不明瞭な淡い高信号でした。
ターゲット状の構造には見えません。
拡散強調像で高信号、EOB肝細胞相で造影されず
Dynamic MRIでは早期にリング状濃染
PETはわずかなRI集積にとどまっています。

上記選択肢がどれも絞りきれないというか
消去法がしにくい選択肢となっており
とてつもなく難しく感じました。

所見の特徴をまとめるとリング状濃染していて
T2WIでは淡い高信号 末梢にAPshuntを有する(CTAですが)
(ダイナミック造影CTは無し)

もう一度選択肢
①炎症性偽腫瘍
②硬化性血管腫
③硬化性HCC
④類上皮性血管内皮腫
⑤Peliosis hepatis

以上 先生は私の記述からどれを想像されますか?

イチロウ拝

PS. イチロウは今月は目白押しの週末予定だらけで、、、

空いているのは 23日の土曜日の午後 で
そこで もう一度 PI-RADS セミナーをやろうとお思います。
3時間もかかるのでしんどいのですが・・・
頑張りますので たくさんのご参加をお待ちしています。

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70歳代の男性 腹部膨満感あり、超音波上〇〇が疑われました。

駅前のドトールより
イチロウです。

先週土曜日3月2日に
eTaxで初めて確定申告しました。
もともと国税庁のページから
作成して、印刷して、郵送していたのですが
その手間が無くなった事は非常にありがたいです。

ただ、半日休みを取って
税務署で IDとパスワードを登録しなければなりませんでした
確定申告ではない時期だったのに
ちょっとだけ混んでいました。

さて、

先先週週 横浜イメージングカンファランス(第56回)が
開かれました。
いつものように難しい3問が提出されました。
1例づつ2日、開けて、2日、開けて2日と
合計6日で 問題と回答をアップしていきますね。

1例目はタイトルは
「緩徐に増大し、診断に難渋した肝腫瘍の1例」です。
昨日この問題部分は書いたのですが
念のため重複を覚悟で そのまま書きますね。

まずは回答の選択肢から
①FNH, ②血管腫, ③HCC, ④ CCC, ⑤悪性リンパ腫
です。

70歳代の男性  腹部膨満感あり、超音波で血管腫が疑われました。
超音波上は境界明瞭な内部高エコーの腫瘤がS5, 6に隣接して
存在しています。確か辺縁は低エコーの2重構造だったと
記憶しています(メモ書きより)。

写真を撮るわけにはいかないので
覚えている限りしか書けませんが

単純CT上増大した後の状況では内部に点状の石灰化が多発していました。
造影ではほとんど内部は造影されません。
T1WI はほとんど記憶にないのですが
T2WI ではより小さい結節(実際はS5, 6の腫瘤以外に1−2cm程度の小さいものもあり)
が認められ、

それは液面形成を呈していました。
S5, S6のは増大傾向を有しており、辺縁高信号ですが
中央部分はなんと低信号でした。

1−2cm大の小さいものは内部が結節状に濃染していました。
一方、S5, 6のはほとんど濃染が見られていませんでした。

腫瘤は緩徐な増大傾向を示していました。
その時間的な経過はどれくらいなのかは
伏せられていました。なので緩徐と言う表現以外の
具体的な時間の長さはわかりませんでした。

さて、先生は上記の選択肢のうちどれを選びますか?

選択肢
①FNH, ②血管腫, ③HCC, ④ CCC, ⑤悪性リンパ腫

と言う問題でした。

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まず、石灰化している点から 通常 ⑤の悪性リンパ腫は
考えにくいと思われます。
また、CCC もなかなか石灰化は稀ですし
HCCの石灰化も稀です。緩徐という言葉から
① か ② に絞られるのですが

T2WI で中央部が低信号のものというのが特徴とすると
??? どちらも違う? となります。
しかし、石灰化となると FNH は稀でしょう。
Xu PJ, et al. Helical CT presentation of focal nodular hyperplasia of the liver.
Nan Fang Yi Ke Da Xue Xue Bao. 2006 Oct;26(10):1500-2.(中国語)

では20例中1例で、稀と記載されています。

もっとも Impact factor の高い放射線科雑誌の Radiology から

Brancatelli G1, et al. Focal nodular hyperplasia:
CT findings with emphasis on multiphasic helical CT in 78 patients.
Radiology. 2001 Apr;219(1):61-8.

では 1/124 = 0.8% と言っています。
本当に見ることは稀 という感じです。

文献を当たった人は少ないでしょうが
なんとなく、石灰化とは結びつかない事は感じていると思います。
したがって 消去法で正解に至れます。

しかし、もっと積極的に行くならば
T2WI 上 1−2cm程度の大きさの結節には液面形成あり
という所見です。以下血管腫のfluid-fluid level の論文

①Ghai S, et al. Fluid-fluid levels in cavernous hemangiomas of the liver: baffled?
AJR. 2005;184:82-86
②Lee J, et al. Multiple hepatic hemangiomas with fluid-fluid levels.
Australas Radiol. 2007; 51:310-312
③Soyer P, Bluemke DA, Fishman EK, et al.(ちなみに2番目筆者は私の元ボス)
Abdominal imaging. 1998;23:161-165
④Obata S, et al.Fluid-fluid levels in giant cavernous hemangioma of the liver: CT and MRI demonstration.
Abdominal imaging. 1998;23:600-602

さすがに FNH ではfluid-fluid level は見られません(Pubmed では0件)が、
血管腫では時に見られますし、ADCマップ上の出現率はT2WIより
多いと思われます。

あと別の小さいものに 内部に結節状の濃染がダイナミック造影
にて認められていたことです。
あと、多発していることも重要ですね。
血管腫は多発することが多いです。

ただし、FNHでも multifocal なものを集めてきた論文がありますので
Busireddy KK, et al. Multiple focal nodular hyperplasia: MRI features.
Clin Imaging. 2018;49:89-96
多発、単発のみで判断するのは危険でしょうね。

FNHは多血性であることの方が多いので、
今回のような乏血性腫瘍がS5, 6に
2つ並んで存在するというのはおかしいです。

やはり血管腫と考えるのが妥当です。

ということで

選択肢
①FNH, ②血管腫, ③HCC, ④ CCC, ⑤悪性リンパ腫

のうち ②の血管腫が正解となります。

イチロウ拝

PS. 先日バイエルのクイズ問題を見ていたら、ややばいと思いました。

他施設の先生を批判するのはやりたくないのですが

PI-RADS のパの字もありませんでした。ちょっと悲しくなりました。

というのも移行域こそ PI-RADS をやらないと診断がまずい事になり

患者さんに余計な 辛さを合わせてしまうからです。

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横浜で行われたいつものカンファランスの内容1 問題編

駅前のドトールより
イチロウです。

今、New PACS と奮闘中の
イチロウです。
同時に読影室もリユーアルしていて
かなりドタバタしています。

結構大変な状況ですが
メルマガの発行は忘れないようにしたいと思います。

先先々週 横浜イメージングカンファランス(第56回)が
開かれました。
いつものように難しい3問が提出されました。
1例づつ2日、開けて、2日、開けて2日と
合計6日で 問題と回答をアップしていきますね。

1例目はタイトルが
「緩徐に増大し、診断に難渋した肝腫瘍の1例」です。

まずは回答の選択肢から
①FNH, ②血管腫, ③HCC, ④ CCC, ⑤悪性リンパ腫
です。

70歳代の男性  腹部膨満感あり、超音波で血管腫が疑われました。
超音波上は境界明瞭な内部高エコーの腫瘤がS5, 6に隣接して
存在しています。確か辺縁は低エコーの2重構造だったと
記憶しています(メモ書きより)。

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写真を撮るわけにはいかないので
メモ書きと覚えている限りしか書けませんが

単純CT上増大した後の状況では内部に点状の石灰化が多発していました。
造影ではほとんど内部は造影されません。
T1WI はほとんど記憶にないのですが
T2WI ではより小さい結節(実際はS5, 6の腫瘤以外に1−2cm程度の小さいものもあり)
が認められ、

それは液面形成を呈していました。
S5, S6のは増大傾向を有しており、辺縁高信号ですが
中央部分はなんと低信号でした。

1−2cm大の小さいものは内部が結節状に濃染していました。
一方、S5, 6のはほとんど濃染が見られていませんでした。

腫瘤は緩徐な増大傾向を示していました。
その時間的な経過はどれくらいなのかは
伏せられていました。なので緩徐と言う表現以外の
具体的な時間の長さはわかりませんでした。

さて、先生は上記の選択肢のうちどれを選びますか?

選択肢
①FNH, ②血管腫, ③HCC, ④ CCC, ⑤悪性リンパ腫

画像がなく、字面だけなので想像力を要しますが
次回の回答はどうなるのか?
を考えながら、想像してみてください。

イチロウ拝

明日の回答をお楽しみに

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Fitz-Hugh-Curtis syndrome typical case

駅前のドトールより
イチロウです。

昨日は平日じゃないとできない用があって
休みを取りましたが
やるつもりだったことの
半分も出来ませんでした。

本当言うと何んもせずぼーっとする
休日が欲しいです。

さて昨日で 松本先生セミナーは締め切りました。

ご参加の先生ありがとうございました。

一昨日にご提示させていただいた症例については
放射線科医であれば 1秒 もかからないで診断できると思います。
しかし、肝は 診断をするための準備が
重要です。

************************************

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当院は急性腹症には 夜の現場で技師さんや研修医が
症例ごとに悩んでしまわぬように
単純CT, 造影はダイナミックで行っています。
それをルーチン化しています。

理由は悩んでしまう場合、どうしても夜間は
端折る方向にいくからです。

なので、ルーチン化しています。
それがいい方向に働いて今回のような綺麗なCTが
得られました。

もし、単純CTで終わっていたら・・・
もし、造影単相のCTだけで終わっていたらと思うとぞっとします。

診断ができなかったからです。
多分のレベルで治療をすることになるからです。

一応、解説と言うほどではないですが、
画像のまとめと
キーポイントを添付しておきますね。

ちなみに診断は 確認ですけれど
Fitz-Hugh-Curtis syndrome

ですよね。

回答と症例ポイントは以下

イチロウ拝

PS. 今回のセミナーが終わったら、真剣に確定申告しないと・・・
今回は 2月18日(15日ではなく)から3月15日ですから。

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AIが一瞬で診断してしまんでしょうね。撮像方法が重要!

駅前のドトールより
イチロウです。

松本先生セミナーは
本日までがディスカウント終了です。

http://medicaldirect.jp/archives/5649

本日は20歳代女性の症例
1ヶ月前中絶手術施行。その後月経なし

今回は歩行時の右側腹部痛を自覚し、響く感じあり
徐々に症状増強してきて婦人科受診するも
痛み止めが効いている時はいいが
痛み止めが切れると疼痛出現。
WBC 8500, CRP は16.00と高値でした。

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今回は 動画で3相をお示しします。

正確に言うと
単純のみ先に施行されています。やや時間差があります。

研修医は 単純CTでは緊急性なし と判断しました。
うーん。単純CTのみで何がわかる?!
と言う典型症例です。

ただ、〇〇を否定したいとのことで
造影CTを依頼したようです。

なら、なんで単純CTのみ最初にやるの?
ですが。

回答は明日。

松本先生セミナー しつこいかもしれませんが

http://medicaldirect.jp/archives/5649

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駅前のドトールより
イチロウです。

松本先生の申し込みもできなくなり
大変申し訳ありませんでした。
松本先生のセミナー
http://medicaldirect.jp/archives/5649

また、昨日の症例提示の画像を
添付し忘れたことも、大変申し訳ありませんでした。

22:10にブログにアップしたので
回答は夜に配信しました。
ブログ自体は朝からアップしていましたが
メルマガ読者の先生は
このメルマガが届いた時が
ご覧になる時間と思いますので
ブログ配信時間をずらしています。

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前日は、穿孔はなかったので
やはり、穿孔したのは入院当日と思われますが
いったいどこから穿孔したのかが
本当に迷いました。

状況証拠からはS状結腸穿孔と言いたいのですが
それはちゃんと画像を読んでのことなのか?
と自問自答しながらコンサルトを受けたため
非常に曖昧な回答となっていました。
それを物語るのが

添付しました恥ずかしい限りの私の読影レポートです。

ご覧ください。

回答です。

イチロウ拝

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