3密減らず、辺縁ハロー結節パターンサイレント(無症候性)低酸素症

セブンコーヒーをささっと買って
帰り
家で飲んでいるイチロウです。

当然というか
新潟も62人が感染しています(4/24現在)ので 同地で
6月12日開催予定の抗加齢学会も延期になり

東京都の感染者数もいまだに一日150人を下回りません。
(2020年4月24日現在 167人と下降傾向の兆しが見えません)

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娘の会社(東京勤務)はネット販売(物販)だから?
今こそ儲けようと必死になり
社長は感染しないように車で出勤しながら
環境改善をしようともせず(いまだにやっている朝礼中マスク取って
おそらくつばきも飛ばし、次亜塩素酸噴霧のお願いも聞き入れず)
従業員家族に感染者がいたことを従業員(幸いPCR陰性)に隠しつつ
他の従業員を出社させていました。
娘はパソコン業務が主なのでネットでできるはずなのですが
伝票を作る作業があるがゆえに出社しなさい! と強制されます。

これは単にいち企業の話ですが、東京はこんな感じで
3密 が減る兆しは なかなか厳しいようです。

前回ご提示させていただいたように
発熱外来に患者が押し寄せています。

日々撮影する胸部CT、胸腹部CTの半分程度が
コロナがいるかどうかのスクリーニング
(入院前チェック、術前チェック)となっており
ちょっとでも肺に所見があると
すぐに読んで欲しい と電話がきます。

サンプル画像を1週間前に救急とCT室に持っていき
4月のはじめに医局会で動画教育をしたにもかかわらずです。

でも、実際 通常検査が減っているので
そちらを読むのは致し方ないかな とも思っています。
99%はコロナの所見なく、つまらないし、お金にもなりませんが・・・。

さて、前回のCTはハローサインを伴う結節状陰影で18%に見られるもので

典型像ではありませんが、
Li Y, Xia L. Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Role of Chest CT in Diagnosis and Management [published online ahead of print, 2020 Mar 4]. AJR Am J Roentgenol. 2020;1–7. doi:10.2214/AJR.20.22954
で言われています。
この論文内にはアデノウイルス感染のハローサインを伴う結節性病変が提示されており
これでは間違ってしまいます。
画像の特異性は低いですよという例として
提示されています。

なので、ただただ 多発辺縁(胸膜下連続の)分布非区域性すりガラス陰影とだけ覚えておくと
コロナを否定してしまうことになるので注意が必要です。

コロナは季節性インフルエンザの実に2,300倍の死亡率ですし
パルスオキシメーターでは SiO2がかなり低下していても
自覚症状がでない (New York Times関連記事よりhttps://toyokeizai.net/articles/-/346423
のがこの肺炎の恐ろしいところで
志村けんさんの例はもちろんCOPDベースもあるでしょうけれど
急激に増悪して、救命できなかった理由のようです。

前述のNew York Times の記事から
「サイレント(無症候性)低酸素症」という酸素欠乏をコロナは
引き起こし、肺のCTではかなり異常が出ていて
酸素飽和度が 50%に低下していても自覚症状としては
息切れを感じない
見た目には比較的最小限の苦痛を抱えているだけだった
息切れを感じることなく突然死亡する新型コロナ患者の症例は、
無症候性低酸素症が急速に呼吸不全に進展する事態で説明 可能

と書かれており、パルスオキシメーターの重要性を訴えています。

埼玉の自宅待機中の死亡例はまさにそれでしょう。
なので ネットでは情報の速い人が
パルスオキシメーターを購入してしまい 品切れ状態です。

絶対にかからないことが最も重要ですが
万が一 罹患したときの対応策も 特に
自宅待機が命じられた場合の予防策として重要かもしれません。

パルスオキシメーターも安いものは表示が不正確なので
逆に混乱を招いてしまうため
1万円以下のものはやはり売れ残っているようです。

PS. さて、コロナに打ち勝つ企画で 再度 3つのセミナーを募集しますね。

肝・胆・膵のMRI: なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462

EASY PI-RADS 基本から応用まで全てが網羅された明日から読影開始できる教材
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松本先生の救急画像診断:特に前半第2部のTop10の救急疾患については目から鱗です。
http://medicaldirect.jp/archives/5649

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3密減らず、辺縁ハロー結節パターンサイレント(無症候性)低酸素症 への2件のコメント

  1. ジョイス より:

    おはようございます。イチロウ先生の病院も対応が大変みたいですね。当院も同様の状態です。先日救急当番をしていますと、近隣診療所より呼吸苦の無い、酸素飽和度91%の紹介相談の電話がありました。コロナ肺炎相談窓口では「接触歴が無いので、可能性は低い」と指導されたようですが、本日の情報提供で提示されている「サイレント(無症候性)低酸素症」に当てはまるため、再度PCR検査依頼をお願いした事例がありました。医療現場も混乱しているので、一般の方は更に困惑しているでしょうね。これからは日赤が広報している下記の動画のようなメンタルケアがとても大切になってくると思われます。ご存知かもしれませんが、よろしければ御覧ください。
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=rbNuikVDrN4&feature=emb_title

  2. ichirou より:

    ジョイス先生コメントありがとうございます。
    自覚的にメンタルやられていなくても
    だいぶみなやられているんだと思います。
    有益なサイトの紹介ありがとうございました。
    それにしてもジョイス先生救急当番されているんですか?

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