駅前のドトールにはいかず
院内読影室近くのドトールで購入して
帰りの車中で飲んでいる
イチロウです。
東急東横線の綱島駅を最寄り駅とする
Central sports ジムで
エジプトに渡航後 発熱があったにもかかわらず
ジムにその後6日間通い詰めた70歳台の男性のおかげで
ジムが完全閉鎖となりましたが・・・
こんな事態でも開けている方も開けている方です
利益が大事なのでしょうねえ・・・
ところでエジプトってそんなにコロナいましたっけ・・・
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メルマガ読者の先生はこちらから
esri ジャパンという地理情報を提供する会社が
現在のリアルタイムの感染者数を無料で提供しています。
https://www.esrij.com/news/details/124546/
そちらの全世界感染状況を見ると
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
エジプトは感染者数が15名となっているので
(おそらく当時はもっと少なかった)
不思議すぎるのですが 推察ですが
空港や飛行機内での感染ではないでしょうか???
3月7日朝現在で 101,917人の感染者
合計死者 3,488人(死亡率3.4%)です。
感染から回復した人の数は 57,376人(56.3%)
その中で日本は420人で世界 8位です。
今日は知っている先生もいらっしゃるとは思います。
重複の際はお読みいただかなくて結構です。時間の無駄です。
部下や同僚、他科の先生に説明できない場合は
お読みいただいてみてください。
Pan F, Ye T, Sun P, et al. Time Course of Lung Changes On Chest CT During Recovery From 2019 Novel Coronavirus (COVID-19) Pneumonia [published online ahead of print, 2020 Feb 13]. Radiology. 2020;200370. doi:10.1148/radiol.2020200370
https://pubs.rsna.org/doi/pdf/10.1148/radiol.2020200490
カッコ内の文字は私の意見や私見です
・レトロスペクティブスタディ で COVID-19肺炎に関する
初期診断から回復するまでの胸部CT所見の変化を検討したものです。
・2020/1/12-2020/2/6 の間でCOVID-19感染確認されたRT-PCR陽性患者
・検討から覗かれたもの:重度の呼吸困難症例、経過中酸素が必要となった患者
・4日間隔で(日本ではありえない状況)胸部CTを繰り返した CTスコアをつけた
・結果: 21人の患者(男性6、女性15、年齢25−63歳 平均40±9歳)
最も一般的な症状は発熱(86%)と咳(57%)
平均間隔4±1日(範囲:1〜8日)で合計82回の肺CTスキャンを施行(平均4±1 回施行)
平均入院期間17±4日(範囲:11-26日)後に退院
関与する最大肺病変は初期症状の発症から約10日でピーク
0日〜26日までの患者を4日ごとに4つの時間的ステージに分類
ステージ1(0-4日):合計CTスコアが2±2の18/24(75%)の患者のすりガラス状陰影
ステージ2 (5-8日):増加するcrazy-paving パターン9/17患者(53%)で合計CTスコアが増加(6±4、p = 0.002)。
ステージ3(9-13日):コンソリデーション。CTスコアのピーク(7±4)を持つコンソリデーション 19/21(91%)患者;
ステージ4(14日以上):コンソリデーションの段階的な改善15/20(75%)患者で、CT scoreの減少( 合計CTスコア(6±4)。)を伴うが、 crazy-paving パターンがない
・結論:疾患経過中に重度の呼吸困難を伴わないCOVID-19肺炎から回復した患者のみについて
初期症状発症からおよそ10日後に胸部CT上最もひどい胸部CT上の異常を呈した。
上記論文は入院中低酸素血症や呼吸不全を呈さず回復を示し退院された患者の
CT経過はどのような経過をとるのかと言う論文であり、
重症の呼吸不全を呈したような症例を完全に取り除いています。
(具体的には1分間30回超える呼吸数、酸素要する、機械的換気要する、室内空気Sp02<90%です。そういう患者様は論文に含まれていません)
ある意味これがリミテーションでしょう。全体像が見えませんね。
レトロスペクティブなので治った人はどんな画像経過だったか?見てみたものです。
その点は注意が必要で、昨日ご紹介したような7日後に
ARDSとなったような症例が全く含まれていないということです。
そのことだけは認識していれば
典型的な軽度のCOVID-19肺炎 というのは
主に下葉胸膜下、片側または両側の小さなGGOとして始まり
クレージーペービングパターン、さらにコンソリデーション主体へと発展
2週間以上ののち、病変は徐々に吸収され、残存したGGO及び胸膜下の帯状陰影が残る
という経過ととるようです。
以下に論文 Table 4から画像の部分だけを抜粋和訳したものを転載します。これを見ただけでも他のウイルス性肺炎との鑑別が難しいことがわかります。
以下に怒られない限り 上記論文の画像を転載します。
以上 今日は 呼吸不全に陥っていない治癒した患者の胸部CT経過はどのような経過をとるのかについてのRadiology 2020.の In print中の Pan F先生らの論文を紹介しました。
イチロウでした。
来週 水曜日まで募集しますが、水曜日の21:00きっかりに締め切ります。
3つのセミナーを同時開催は 非常に大変ですが
学会や勉強会に行けない先生のために少しでもお役に立てればと思います。
松本先生セミナー http://medicaldirect.jp/archives/5649
肝・胆・膵のMRIセミナー なぜCTだけではダメなのか?
http://medicaldirect.jp/archives/4462
EASY PI-RADS http://medicaldirect.jp/archives/5446