駅前のドトールでコーヒー買った
イチロウです。
先日悩んで決断したIVR症例があったので
シェアーしたいと思います。
何せ 当院では IVRが極めて数ないので
判断を間違えているのでしょうか?
患者さんはなんと90才台男性です。
T字の杖歩行で暮らしているようです。寝たきりではありませんが
当院には大腿骨の・・・・
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右大腿骨頸部骨折を生じて
整形外科に入院されており、手術を予定されていたのですが
心窩部痛を生じて消化器内科が急性腹症と判断し
ダイナミック造影CTを依頼されました。
すると、、、以下の画像の所見を呈しており
当科へ相談となりました。
さて、先生ならどのように診断し、どのように
消化器内科医にお話しするでしょうか?
IVRをやらないという先生も このような状況には遭遇するでしょうから
一応考えてみてくだされば幸いです。
イチロウ拝
さて、昨日から募集している
おそらく、もしかしたら(結果次第では)募集最後? かもしれない
松本先生と EASY PIRADS のセミナーを募集します。
松本先生救急セミナー
http://medicaldirect.jp/archives/5649
EASY PIRADS
http://medicaldirect.jp/archives/5446
募集締め切りは明日
講演視聴は明後日3日間です。お間違えのないように。
イチロウ先生 お久しぶりです。ずっとおやすみだったので、心配しておりました。
お元気そうで良かったです。今回の症例も興味深いですね。十二指腸アーケード(動脈瘤)からの後腹膜出血と推測します。そうだとすれば特に外傷歴も有りませんので、原因として内側弓状靭帯症候群による腹腔動脈狭窄からのアーケードの血流増加が疑われます。とりあえずTAEは必要ですが、血流増加の根本治療にならないので、その後腹腔動脈の狭窄に対して形成術やバイパスが必要になるかと思います。
膵アーケードの動脈瘤かSAMの破裂あたりを考えます。90歳とは言え悪性腫瘍で出血とかではないと思いますので、とりあえず無理しない程度のTAEは検討しても良いとは思います。腹腔動脈経由か上腸間膜動脈経由のどちらかやりやすい方をやってみる感じでしょうか。ただし結構難しいことがあるので自信がないならivrができる他院へすぐに搬送した方がいいと思います。(普段やってない医師はたぶんこの症例は簡単ではないと思います)
イチロウ先生はivrで困った場合、近場の先生に応援に来てもらうなり、すぐに相談できる体制にはしてもらえないのでしょうか?
そのために大学の医局みたいのはあると思いますし、臨床教授ならそのくらいは相談してもいいと思うのですが、、
大学は私の知らない人がIVRをやっている状況で、頼ることができませんし、そのような大勢も有りません。個人的に頼みたい人もすぐに動けないところにいたりするので難し状況です。臨床教授は名ばかりです。何の権威もありません。ただ、別の人脈が最近できたので、近くの病院に頼めることができそうです。
やはり以前の後腹膜出血ではアイソレーションできた経験値があったので、この症例もできるのではと思った次第です。何よりCTで出ている血管は見えていましたから。でも普段IVRをされている先生でも難しいと思われるのですね。