群大 宮崎先生ご講義 アイスボール

駅前のドトールより
イチロウです。

さて、先日の地方会
プログラムを前回ブログで紹介しましたが
イチロウは
大昔にHCCに対する凍結療法の話を聞いたことが
ありましたが、

最近ではRCCに対する凍結療法が
保険適応になっています。
(注意:腎癌以外は適応なしだと思います)

それについて 群馬大学の宮崎先生の
お話を少し抜粋させていただき
シェアーさせていただければ幸いです。

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イチロウのサブスペシャリティーは
肝臓ということを 知ってらっしゃる先生は
メルマガ読者の古い先生ならご存じでしょうけれど

最近ご登録の先生は ご存じないでしょう。
それはさておき、その肝臓をサブスペとしていた
イチロウですので
大昔に HCC の凍結治療を最新治療として15年以上も
前に聞いたことがありましたので
今回の RCC の凍結治療にはすっと耳が傾きました。

腎癌に対する適応は T1a 病変に限られるようです。
T1aとは 4cm以下で腎臓に止まっているもの
です。4cmを超える場合は 慎重な判断がいるようです。

凍結療法は、17G、1.5mm 径の3本の針を経皮的に病変めがけて刺し
そこで 氷のボール(アイスボール)で腫瘍を取りかこみ
凍らせて 腫瘍壊死に至らしめる治療法で
実は RFA よりも前から行われていたようです。

2010年に小径の腎癌に保険が適応されと言います。

1回の治療で 5−15分の凍結ののち5−10分の解凍を
通常2回繰り返す 治療です。

凍らせるのはアルゴンガス で
溶かすのは ヘリウムガス で行うようです。
米国では溶かす作業は 電熱線に移行しつつあるようです。

凍らせ時間 10−15分 溶かす時間5分
2回目 凍結 10−15分

で治療が終了するようです。

細胞壊死は マイナス20度 で生じるようなので
アイスボールの辺縁は 0度 らしいので
辺縁よりは 細胞が死ににくいということのようです。

なので辺縁から6mm以上の深部でやっと
マイナス20度なので
適応が 4cm以下というのはうなずけます。

meta 解析での有効性は 90% というので
適応を絞れば、結構有効な治療のようです。

腹腔鏡下の腎部分切除がライバルとなるでしょうね。

治療適応は 群馬大学のHPより http://rad-medical.net/02_ivr_02.php
画像診断もしくは病理診断にて腎がんが強く疑われるもしくは診断確定している。
腎がんがTNM分類でT1以下である。
外科的手術 (腎全摘術、腎部分切除術)の適応とならない、または希望しない。

と記載されていました。

以上 イチロウ 地方会探訪記でした。

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