昨日の回答 簡単すぎていたからこそ 確認。

病院の地元コーヒー専門店から
イチロウです。

先週の土曜日 私のメルセデスを点検に入れました。
毎日かなり距離を乗るのでそろそろ値打ちがなくなるのではないかと
不安になって聞いたところ

ちなみにそろそろ5万キロに達しそうです。5000kmの中古で購入したので
4.5万キロも走行したことになります。
車検は1回通して、あと今回1年点検となります(距離が多いので1年持ちませんが)。
今回の点検ではブレーキパッドを含めて多くの部分を交換したので
15万円ほどになるそうですが、事前点検費用を16万円前払いしていたために
一銭もかかりませんでした。

あと、2回点検を無料でできるので車の価値は減りますが
もったいないので、乗ろうと思います。メカニックにはそう勧められました。
あ、そんな話はどうでもいいですよね。

昨日の症例は すぐにお分かりになったと思いますが、、、

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胃から連続する病変としてすぐにGISTをあげられたと思います。

しかし、日常GISTが石灰化することってあったでしょうか?
実際にはほとんど見ないというのが実際ではないでしょうか?
したがって、鑑別としては粘液性の肉腫系腫瘍を
挙げざるをえなくなってしまいます。一択 とはならないのです。

実際にGISTが石灰化するのか?ですが、
日本語の論文で  Progress of Digestive Endoscopy Vol.80, No.2 2012年, p84-85
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pde/80/2/80_84/_pdf

論文内にて ”GISTにおける石灰化の報告 は少なく,胃GISTにおいてPub Medおよび医学中央雑誌で我々が検索し得たのは過去に6例のみであった” とあります。

また、”本症例を含めた7例は平均69.3歳,男女 比4:3,
発生部位は穹窿部および体上部に多かった。 石灰化の形態としては,
塊状4例,結節状2例,巣状 1例,
腫瘍径は28mmから110 mmまで様々で,
NIHの リスク分類では,低リスク4例,中間リスク1例,高 リスク2例となった。
本症例を除く6例では胃部分切除術が施行されており,
1例が肝転移再発したほかは, 再発なく経過していた。
石灰化を伴う胃癌は,印環細胞癌や粘液癌が多く,予後不良であることが知られて いるが,
GISTにおける石灰化の臨床的意義は不明で あった。” とあります。

Impact factor は0.15と低いですが、タイの論文では

Pinaikul S, et al. 1189 Gastrointestinal stromal tumor (GIST): computed tomographic features and correlation of CT findings with histologic grade.
J Med Assoc Thai. 2014;97:1189-98.
では石灰化の頻度は50人中 7人の14%と述べられています。

Cai PQ, et al. CT Characterization of Duodenal Gastrointestinal Stromal Tumors. AJR Am J Roentgenol. 2015 May;204(5):988-93. doi: 10.2214/AJR.14.12870. PMID: 25905932.
では胃原発ではなく十二指腸原発ですが、3/34(8.8%)例と記載されています。

また、症例報告ですが

Salati M, et al. Heavily calcified gastrointestinal stromal tumors: Pathophysiology and implications of a rare clinicopathologic entity. World J Gastrointest Oncol. 2017:135-141.
では胃の9.5cmの広範囲で顕著な石灰化を伴う胃GISTを提示しています。

Fig.1より引用

2例の報告ですが
Kim HS, et al. Gastrointestinal stromal tumors of the stomach with extensive calcification: report of two cases. Intern Med. 2012;51:2555-2558.
2例の胃(8cmと6.5cm も症例)
これほど顕著な石灰化であっても、GISTの可能性は否定できない
という例でもあります。

Fig. 1Aより引用

Fig.1Cより引用

他、日本人の顕著な石灰化の症例報告を提示します。
Yoshida H, Mamada Y, Taniai N et al:Spurt bleeding from a calcificated gastrointestinal stromal tumor in the stomach. J Nippon Sch, 72:304-307, 2005

Fig.1より引用

竹林正孝,徳安成郎,豊田暢彦,他:吐血で発症した高度石 灰化を伴う胃GISTの1例.日臨外会誌, 70:2336-2340, 2009

Fig. 2より引用

まとめ
石灰化したGISTの頻度は決して高くないものの(8.8〜14%程度)、
GISTは様々な程度の石灰化をきたすことがあり、
時に顕著な石灰化を呈することもあるのは知っておくべき事実である。

今日は以上です。
メルマガご購読ありがとうございました。

また、今更聴けないEOB-MRIもよかったらどうぞ。

何を今更 EOBなんて勉強するんですか?

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