同じ上葉病変なのに・・・

駅前のドトールより
イチロウです。

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診療報酬改定2020年度はまた減額になるそうですが
人件費はアップして、薬価を下げるそうです。
自民党の元閣僚経験者は診療報酬をアップすべきと
言っていたようですが
やはり財務省の財布の紐は硬いのでしょう。

さて、昨日の右上葉の陰影の胸部 CT の回答です。

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1例目の74才男性 Gafky 1号 でしたが
大腸癌のフォローアップ中で 胸部症状はありません。

右S2, S3に経気道分布の非常にコンパクトな粒状影で
結節影もありそうです。

やはり 活動性結核と診断すると思います。

2例目の72才女性 Gafky 2号 ですが
症状として喀血が主訴です。

1例目と同様に上葉病変です。
右S2に境界明瞭なコンソリデーションと
内部の気管支拡張 が主体です。一部
粒状影も見られます。他には病変はないので

結核の除外が必要と書いてしまうでしょう。
ある後期研修医が陳旧性炎症と読んでいました。

しかし、実際には
1例目は  活動性結核
2例目は  Mycobacterium avium でした。

先生はどこまで 報告書に書くでしょうか?
「いつも上葉病変があったら結核は否定できないって
書いておけばいいだよ」

と言われる先生もおられるでしょう。
でもそれって、10年以上前の自分のレポートとなんら
変わっていませんか?

もう少しなんか 詰めていきたいと
私は思ってしまいます。

先生のお考えはいかがでしょうか?

イチロウ 拝

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同じ上葉病変なのに・・・ への1件のコメント

  1. ジョイス より:

    日常診療の胸部CTでNTMの患者さんが最近多いと感じていますが、いつも「結核除外を!」の但し書きをしてしまいます。自信をもってNTMと結核を鑑別出来る様になりたいですね。今後の情報発信をたのしみにしております。

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