骨密度 と EOB, Long time no see.

駅前のドトールより
イチロウです。

“骨密度の測定” は
それを担当している技師さん

一部の整形外科医
ではない限り

ましてや放射線科医にとっては
全く興味の対象ではありません。
なので 興味なく
今後もメルマがいらなければ
メルマが解除してください。

しかし、それ?が
今、深刻な危機を迎えています。

ところで2015年に50歳を迎えた先生の
10%が100歳に達するという予測値は
ご存知でしょうか?

まあ、10%という数字は極めて少ない数字
と考えられるので
俺は、私はそれには入らないだろうと
考えておられる事でしょう。

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メルマガ読者はここから

しかし、2007年生まれの 半数は
100歳まで生きる可能性がある

という 話ではどうでしょうか?
数年前 Life shift
という本がばか売れした
というのはご存知の先生もいらっしゃることでしょう。

100年時代に人はどうやって生きるべきか
いろいろな面で見つめなおさなければ
ならないことに焦点を当てているものです。

しかし、大事なのはなんといっても
健康寿命です。健康がなければすべて絵に描いた餅

Life shift は残念ながらまだ読めていないので
詳細は分かりませんが、
著者は医者ではないので(心理学と経済学の教授の共著)

人生100年時代で みんなが
抱えている細かい医療的なものは
おそらく書かれていないでしょう。
(健康という資産については言及していますが)

その人生100年を脅かす驚異とは?

編集後記に続く

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さて、先週の金曜日
EOB関係の会があり行ってきました。
内容は極めてコアなものでしたが
メインの講演は 東京医大の今年教授になられた
齋藤和博先生で、EOB-MRIによる機能診断の話です。
ちょっと私には難しかったので
噛み砕いて先生にお話しする能力がありません。
今回はご容赦ください。

そして講演前の2演題が
聖マリアンナ医科大学の松永先生の
EOB-MRIの10年間を振り返るお話
もうひとつが 
横浜市大の沼田先生の
超音波とEOBーMRIとの融合画像の話でした。

実は今日のティーチングポイントは
それではありません。
その時もらったバイエルさんのパンフレットの話です。

え? パンフレット? 宣伝はいらんよー
バイエルの回し者? と思われた先生 早とちりです。
その時いただいたパンフレット

EOBのHCC患者における 日本に限定した
CTと Gd-MRIとの費用対効果についての論文を紹介した

パンフレットです。

つまりすでに論文になっているものを
日本語訳してくれたものです。
著作権侵害にならない範囲で話すと
あ、その前に論文は

Nishie A, et al. Clin Ther. 2017; 39: 738-750
Cost-effectiveness of EOB-MRI for Hepatocellular carcinoma in Japan.

です。

結論を先に述べると
EOB-MRI は公的費用の立場、つまり保険診療の中で
患者さまが実際に病気に関して払うお金について
それを行うことで費用の軽減に繋がっているのか?
を検証したところ

EOB-MRIはダイナミック造影MRIや造影ダイナミックCTを
上回る効果があり、他の2検査と比較して優位であることが
明らかになったというのです。

すなわち 費用対効果の点で
日本において肝炎や肝硬変にかかっている患者のHCC
診療においては第一選択となる画像手法であって
EOB-MRIは HCCの早期発見、病態の診断、治療の過程において
特に治療部門での医療費負担の軽減が期待できる方法だ。

ということです。

他の画像診断ではEOB-MRIと比べて診断の遅れが生じる 逆に
先生も実感されているように肝細胞相で結構早い段階で
早期のHCCが見つかるため
切除やRFAが先手、先手を打てるので 
初期の費用が高く付くものの
病状が悪化してから戦略を立てることになる
他の画像診断法と比較して 
最終的には優位になる 
ということらしいです。

以上 直接費用特に治療にかかる費用については
EOB-MRI の法が他の検査法(CT, Gd-DTPAによるMRI )
より医療費負担が軽減できる

という話でした。

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編集後記 続く

骨密度の測定 については私だって
興味は低かったのですが

自分の身近な女性(これをお読みになるのが女性なら本人
、妻、恋人、娘さん)についてもう少し
真剣に考えませんか? という話です。

ご存知のように骨密度は20才以前に
最大ピークを迎えて
その後はゆっくりと減少していき
女性では出産や 閉経を機に加速していきます。
男性も女性ホルモンが少なくなる高齢期に低下が
早まりますが
女性ほどではないことはご存知だと思います。

この骨密度が減少することでもたらすものは
釈迦に説法ですが、骨折ですよね。
その骨折が原因で無くなる確率

女性での5年生存率は40%と言われています。
これは癌全体の68%より低い値となっています。

つまり人生100年時代
癌のことに注目しすぎていて
自分は読影では骨折術後をよく経験しているにもかかわらず
あまりにも見過ごしている事実です。

そういえば私の祖母も97歳まで
耳も遠くなく自立して家事もやっていましたが
98歳でいよいよ施設に入り
施設内で転倒、骨折して半年くらいで
なくなってしまいました。

他の病気は何もなかったのにです。

その骨折の原因の一つは
骨粗鬆症です。実を申しますと介入はとくに
小中学生の女子に対して行わなければ
ならないのですが、、、それはとりあえず置いておいて

中年以降のわれわれ(若い先生すいません、でも若い先生も)
がやらなければならないこと

骨量を増やすこと  はできないので
周り(筋)を固めることと
骨量が減っていくスピードを落とすこと

え、それに対して具体的には
なにすればいいの? ですが、、、

それにはまず運動です。転倒に関与するのは
速筋(瞬発力や倒れそうなのを支える筋力)ですので

やはり筋肉トレーニングは必須となります。
もうひとつは栄養とくに蛋白質摂取です。
女性ではとくに低アルブミンが死亡に直結しますので

この骨量低下の問題は今後もアップデートが
あったら話していきます。

以上 イチロウでした。

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到達したんだなとわかれば こちらも行ったんだーとほっとしますので、、、

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骨密度 と EOB, Long time no see. への2件のコメント

  1. 澤野 より:

    初めてコメントさせていた出します。
    CT 検査で骨粗鬆症が診断可能であることご存知ですよね。 最近、CT 検査の画像で骨密度低下を指摘し、骨粗鬆症の可能性について所見に記載することを開始しました。今まで何とスルーしていたことか!
    動脈硬化の程度も同様ですが、画像診断医と言っていながら、患者の被曝させ検査費用を支払っているのにCT の情報の一部しか利用していないことに今更ながら気づかされています。

  2. ichirou より:

    コメントありがとうございます。
     CTで骨粗鬆症の診断が可能なことは知りませんでした。
     教えていただきありがとうございました。

     イチロウ拝

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