駅前のドトールより
イチロウです。
さて、昨日の80才台の男性例
画像を提示します。
*注意:松本先生セミナーは
10月31日水曜日 18:30アクセス開始
19:00セミナースタート です。
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今回の症例
80歳代男性:直腸Ca.術後 小腸閉塞、ネラトンを回腸瘻に挿入も改善なしで
CTを撮影 術前、術後1週間、1か月弱、その2日後(術後約1か月ご)を提示
今回のコンサルテーションに対して
先生はどのような回答を
外科医にされるでしょうか?
「 」 ここに先生の回答:実際にはコメント欄へどうぞ
私の回答としては
Impressionだけ抜粋すると
術後1か月弱の時は
「小腸の拡張が認められ、拡張は回腸瘻付近まで連続しています。
同部にはネラトンチューブが挿入されているものの、
拡張の改善は無く右下腹部の腸間膜の脂肪織濃度は
上昇しています。腹腔内遊離ガスも出現しています。
回腸瘻部分にもマイナーリークを疑います。
ドレーンチューブ右側に小腸壁がない点は違和感があります。」
で、術後1か月の次の次の日のCTは単純CTのみでしたが
「前回 CT と比べて小腸の拡張はさらに増悪しています。
特に回腸瘻近傍の腸間膜の脂肪織濃度上昇と、同部の free air が認めれています。
腹側近傍には被包化されつつある空気を含む液体貯留が見られ、膿瘍が疑われます。
Imp: 小腸閉塞の増悪:回腸瘻近傍での leak 疑い、膿瘍形成」
としました。
外科医はそれに対して少し
「手術しなければいけないのかなああ・・・」
という感じで躊躇しつつ出て行きました。
その翌日 その外科医が別件でコンサルトに
こられたので症例について
たづねると・・・
あの後 ネラトンチューブの入れ替えで
液体が大量に出て腹部の張りが取れました。
というのです。
しかし、上記画像でみえるように
回腸瘻の周辺の脂肪織の濃度上昇を伴っていて
どう見ても何らかのリークが無いとおかしい!
と思って、心配し翌日のカルテを見ると
なんと ICUに入院?? ええええ?
(これについてはまた明日)
外科医としては自分たちのやった手術に
ネガティブな 材料はどうしても
目を背けたいのが心情ですが
そこを 放射線科医は 画像に基づいて
客観的に答える必要があります。
そうでなければ我々の存在意義はありませんし
そういう 症例を積み重ねることによって
やっぱ 放射線科にコンサルトしないと
と思ってもらえる と思います。
そういうポジションになることが重要なのですが
それが外科手術後症例であっても
今回 やっていただく
救急のセミナーに関しても同じです。
世界各国からクチコミで講演のオファーが
広がり続ける
松本純一先生に
今回セミナーを依頼しました。
イチロウ以外の講師がこのセミナーを発信するのは
史上初の事です。
是非 この機会に受講をおすすめします。
日取りは 10月31日水曜日の18:30 以降となっています。
松本先生のセミナースタートは19:00を予定しています。
時間はあまり気にしないで
やってくださいと彼には言っていますので
ご期待下されば幸いです。
申込みページはこちらです。
以前からお知らせしているとおり2018年10月31日です。18:30アクセスオープン、19:00 絶対スタート です。