駅前のドトールより。
イチロウです。
昨日 腎外傷後の気腫が顕著な膿瘍形成した症例を
泌尿器科に相談されました。
部下が休みをとっており、多分部下はやりたがらないだろうなあ
と思ったのと、私も翌日外勤でさせそうにない状況
(部下はいつまで経っても一人でやろうとしません。)
だったので、とっとと一人で差してしまおうと思ったら
患者さんが元気なので明日でいいと言われました。
でも明日は私がいないのでやれないかもしれないというと
翌週月曜日でいいと言われました。
しかし、やっぱり不安だったので
尿管ステントを入れてもらいました。
うーん 部下の非積極性にも影響され、私の外勤と重なり
また、泌尿器科のDr. は患者がとても元気なので
月曜日でも大丈夫と言ったので
しょうがないな。となった次第です。CRP>30, WBC 2万ごえ
ちなみに現状投与中の抗生剤は感受性ありとの結果のようでした。
なのですが、この対応で間違っていないでしょうか?
IVRを普段施行されている先生 ご意見をお聞かせください。
ブログへの書き込みでも良いです。
お願い申し上げます。
さて、昨日の問題ですが、、、
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(メルマガ読者の先生はこちらから)
左睾丸にT1WIでは非特異的な低信号腫瘤がみられ、
T2強調像では比較的均一な淡い高信号腫瘤として描出されます。
拡散強調像で強い高信号、ADC 値はかなり低く
もしかして、悪性リンパ腫? と思ってしまう先生もあるでしょう。
しかし、年齢を考慮すると30才台なので
胚細胞性腫瘍のうちの最も頻度の高い Seminoma を考えなければいけません。
そんなことはわかってますよと言われそうですが、、、
ただ、画像から高信号腫瘤で隔壁構造がよくよく見ると認められ
今回の症例ではあまり目立ちませんが、時に多結節状として描出されることもあります。
ADC値は 睾丸よりも低くなる点はSeminoma として大事なことのようです。
なので、今回のような成人でも30歳台と若い場合には
たとえ、ADC 値が低くても、リンパ腫を先にあげず
Seminoma を先にあげるのが大事です。
逆にリンパ腫の場合は年齢分布としては60才以上となります。
そうだとしても精巣腫瘍の中では結構まれな腫瘍となるでしょう。
以上 本日は比較的若年に発症した均一な淡い高信号で 拡散制限の
結構ある多房性の充実性腫瘤を見たときは Seminoma を考える
という症例でした。
さて、イーパイは本日12:00 締め切りですので、
正月、成人の日を挟んだ時間を勉強に有効に使うように設定した
ので、ぜひ、この機会にご参加いただけると幸いです。
なんとか月曜日には救急画像診断セミナー申し込みアップしたいと思います。
また、管理加算関係のアンケートはこちらから年末までオープンします。
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