整体とおばあさん。黄連解毒湯だけじゃない

駅前のドトールより
イチロウです。

腰痛は治りました。
それは、初めての整体経験からの治癒
かもしれませんし
ただの自然治癒かもしれません。
とにかく両足が2本とも抜けてしまうほど
何回も
引っ張られました。

多分 この治療は私には
あっていません。
でも、謎のおばあさんは一体誰?

さて、昨日の問題の解答は
もうお分かりだと思いますが
あえて、解答をお話ししますね。

すでに病歴に答えはあったのですが

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回答:静脈硬化性大腸炎 です。

病歴には 黄連解毒湯を40年間服用していた
とありました。

その中には実は 山梔子(さんしし)
と言う成分が含まれており

くちなし花の 果実が山梔子で

漢方処方としては
鎮静、消炎、止血、解熱、利胆 を目標に
精神不安、充血、黄疸に用いられるそうです(生薬単:p124より)
そのサンシシの中に ゲニポシド という成分が入っていて

ゲニポシドが大腸の腸内細菌によって加水分解され、
生成されたゲニピンが大腸から吸収されて
腸間膜静脈を通って肝臓に到達する間に、
アミノ酸やたんぱく質と反応し、青色色素を形成するとともに、
腸間膜静脈壁の線維性肥厚・石灰化を引き起こし、
血流を鬱滞させ、
腸管壁の浮腫、線維化、石灰化、腸管狭窄を起こす
(Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal
VOL.9 NO.1 MARCH 2004 p50より)
と言われています。

病理学的には
静脈壁の著明な線維性肥厚と石灰化、
粘膜固有層の著明な膠原線維の血管周囲性沈着、
粘膜下層の高度の線維化

CT画像のみでほぼ確定診断が可能で
画像的な鑑別はありません。

EXPERIMENTAL AND THERAPEUTIC MEDICINE 7: 583-586, 2014(台湾の雑誌)
Exp Ther Med. 2014 Mar; 7(3): 583–586.
によると日本が75%, 台湾が17%、香港が3%, 韓国が4% と報告しています。

日本の文献 2009年の比較的(ですが)あたらしいものでは
川崎医学会誌 35(2):171-178,2009 で

静脈硬化性大腸炎 69 例の報告(学会抄録を除く)を
まとめてくださっていて
発症年齢は 28 ~ 80 歳
(平均 60.8 歳)と中高齢者に多く,男女比は 1.1
(男性 36,女性 33)とほぼ男女に等しく見られるようです。

画像は特徴的です。

ただし、腸間膜静脈の石灰化つまり
静脈の石灰化 と読影しないと
動脈硬化性変化と 誤診してしまうことでしょう。
そういう意味でも造影早期相 と後期相で確認できるかが
重要となりそうです。

いずれまとめ動画を撮影しますね。

ちなみにゲニポシドを含む漢方薬は 黄連解毒湯

以外にもあるので注意が必要です。それは

上記図は 漢方薬による腸間膜静脈硬化症

日本漢方生薬製剤協会 発行の PDF 内図より引用 PDF は以下

今日はここまで

以上 イチロウでした。

 

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