こんなに選択肢の難しい問題ってあるのでしょうか?

駅前のドトールより
イチロウです。

今週から上下動する机が
読影室に配備されました。
非常に快適です。

立って仕事(読影)するのは
久しぶり(20年ぶり)です。
やはり新鮮味がありますね。

さて、今週月曜日から続けている
先先々週に行われたカンファランスの症例2例目です。

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選択肢は
①炎症性偽腫瘍、②硬化性血管腫、③硬化性HCC、④類上皮性血管内皮腫 ⑤Peliosis hepatis

です。どう見ても選択肢自体が難しすぎます。
しかも、出題されている先生は内科医師にもかかわらず
やたらと画像に精通している先生です。

前置きはこれくらいにして
症例は 50歳代女性 で
肝S7に超音波上 2cm程度の 結節を指摘
HBs抗原陽性(HBウイルス感染していること)です。

CT上S8ドーム下にUSで指摘されたのと同様の部位に
単純CTで類円形の低吸収域、造影後はリング状濃染(ダイナミックではない)
を示す結節で、背景肝には形態的な異常はありません。

CTHAではリング状の強い濃染と末梢側のAPshunt が認められています。
後期相ではリング状濃染に内部の若干の濃染が見られています。
造影超音波でもリング状の濃染を示しています。
中心部もやや濃染です。

MRIのT2WIは境界不明瞭な淡い高信号でした。
ターゲット状の構造には見えません。
拡散強調像で高信号、EOB肝細胞相で造影されず
Dynamic MRIでは早期にリング状濃染
PETはわずかなRI集積にとどまっています。

上記選択肢がどれも絞りきれないというか
消去法がしにくい選択肢となっており
とてつもなく難しく感じました。

所見の特徴をまとめるとリング状濃染していて
T2WIでは淡い高信号 末梢にAPshuntを有する(CTAですが)
(ダイナミック造影CTは無し)

もう一度選択肢
①炎症性偽腫瘍
②硬化性血管腫
③硬化性HCC
④類上皮性血管内皮腫
⑤Peliosis hepatis

以上 先生は私の記述からどれを想像されますか?

イチロウ拝

PS. イチロウは今月は目白押しの週末予定だらけで、、、

空いているのは 23日の土曜日の午後 で
そこで もう一度 PI-RADS セミナーをやろうとお思います。
3時間もかかるのでしんどいのですが・・・
頑張りますので たくさんのご参加をお待ちしています。

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