泌尿器科医 vs. 放射線科医 アンケート実施が論文に

駅前のドトールで
コーヒーを買ってきて
飲んでいるイチロウです。

最近病院通いが多くて
金、土が結構 潰れます。
昨日はついにブリッジしていた歯の
一本が腐って(10年は神経なしで持ちこたえたのですが)
抜歯となりました。
インプラントになりそうです(泣き)。

私たちの世代は本当に虫歯が多かった。
食後に歯を磨く なんて習慣は
全く歯医者から指導されず、
朝起きたら磨けとしか
言われていませんでしたから

小学校、中学校、高校生の頃には
歯医者通いが大変でした。

今の若い世代は 私の娘も含め
虫歯が一本もありませんね。

あ、歯の話なんて どうでもいいし
今日は休みの日なんで、
PI—RADSに全く興味のない先生は
読み飛ばしてください。

米国ではとにかく7人に1人が前立腺癌となるので
これに関する論文も多いです。

****************

メルマガ読者の先生はこちらから

AJR 2018:210:101-107 では
A Comparison of Radiologists’ and Urologists’ Opinions regarding prostate MRI reporting: results from a survey of specialty societies.
Spilseth B1, et al.

では
前立腺MRIの読影レポートに関する
放射線科医と泌尿器科医の意見を比較したものが
しっかりとした論文としてAJRで通っているのです。

米国の泌尿器科癌学会の会員と
腹部放射線学会の会員 とに
ネット上で回答できるようにして
アンケートを行った調査結果です。

結果:

全体の解答率は結構低く10%で

放射線科医の回答率  12%(135/1155)
泌尿器科医の回答率は 8%(54/663)でした。

・自施設でPI-RADSを採用しているか?の質問には

放射線科医、84%、

泌尿器科医、78%

・患者ケアに対する影響を理解しているか?

放射線科医、89%、

泌尿器科医、71%

・放射線科医がPI-RADS v2カテゴリーを正しく適用していることに同意するか?

放射線科医57%

泌尿器科医61%

・PI-RADS v2.を使用する放射線科医の経験不足を感じているか?

放射線科医 51%

泌尿器科医 51%

・PI-RADS v2.を使用する泌尿器科医が経験不足か?

放射線科医 46%

泌尿器科医 51%

・標準化されたテンプレートが欠如しているか?

放射線科医47%

泌尿器科医52%

以上は比較的放射線科医と泌尿器科医の意見が一致していました。

しかし、意見が分かれたのは

・報告書にはフォローアップのマネージメントの推奨、
例えば、狙い撃ち生検を推奨するか?

放射線科医58%

泌尿器科医34%

・フォローアップ画像を推奨するか?

放射線科医46%

泌尿器科医28%

そしてフォローアップ画像の間隔時間を含んで記載すべきか?

放射線科医、35%

泌尿器科医、16%

泌尿器科医の54%が完全に構造化された
報告書を優先していたのに対し、

放射線医の53%はハイブリッドつまり構造化
およびフリーテキストの報告書を優先していたようです。

結語は

泌尿器科医は完全に構造化された報告書を発行することを

(たとえ経験が浅い放射線科医が使う可能性があっても)

強く望んでいるようですが、

放射線科医が患者のマネージメントの

推奨(生検、画像とその間隔の推奨)を含めることには同意しない

放射線科医と泌尿器科医の協力に向けたより厳密な取り組みは、

患者のケアにおける前立腺MRI報告の効果を

最適化するのに役立ちます。

と結んでいます。

要するに泌尿器科医は強くPI-RADSによる構造化されたレポートを
望んでいるし、実際に多くの施設で採用されている

たとえ、経験不足の放射線科医が読影しようと構造化されたレポートを書く
ことを泌尿器科医は強く欲している

ただし、生検をやった方がいいだとか
次の画像はいつやるべきだとかの指図はいらない!
余計なお世話なんだよね ということらしいです。

今後もお互いが協力してより良い構造化レポートを
作っていき患者ケアの最適化に役立てていきましょう

という感じでしょうか。

このアンケートを読んで
ここは日本なんだから勝手にやるよと
言われる先生もいらっしゃるでしょう。その選択肢もあるでしょう。
しかし、いずれ、上記の波は押し寄せます。

PI-RADS version 2は完璧とは言えませんが
今から慣れ親しんでおくことを
お勧めします。

昨日お話ししたように
全くPI-RADS に興味のきょの字もなかった泌尿器科医の先生が
長い間かかりましたが
PI-RADS version 2に準拠して
ダイナミック造影を出されるようになったように

良いと思われていることは
放射線読影医の 使命なのかもしれません。

申し込みは本日から 最終木曜日朝までです。

http://medicaldirect.jp/archives/5446

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