駅前のドトールより
イチロウです。
2回のPI-RADS セミナーをやって
思ったことは
2回目までの参加人数を考えると
まだまだ、重要性が世間には知れ渡っていないな
ということでした。
2時間の予定が結局3時間のセミナーと成ってしまったので
私的にはへとへとだったのですが・・・
少なくともさせていただいた先生は今は
バリバリ読影しておられることと思います。
7月は 教授就任パーティーや
なんやらかんやらであっという間に時間が過ぎてしまい
まずいぞと思っています。
もちろん ぼーっとしていた 訳ではありません。
ほぼ無駄な時間は過ごしてはいないつもりなのですが
そうはいってもメルマガ発行を
2週間以上していないのは
先生に申し訳ないと思います。
ただ、収穫がありました。
教授就任パーティーである人物に
お会いしたのですが
けっこう その業界では大物で
世界を飛び回っている人物です。
今は名前も どの分野の先生かも
申し上げられませんが
まさか、このネットセミナーを
引き受けてくださる(まだ口約束の段階ですが)
とは思っていませんでした。
それについては決まり次第
おしらせしますので
お楽しみに。
あと、先々週は イチロウ的には
久しぶりに 緊急血管造影をやらさせていただいたのですが・・・
診断はいかがでしょうか?
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メルマガ読者はここから
症例は50台の女性で
台所仕事中突然背部痛に襲われました。
数回の嘔吐もありました。
それが 20:00頃です。
2時間ほど我慢していたのだと
思われますが
家族が22:00に帰宅して
うずくまっているところを発見し
救急搬送されたというものです。
ここまでで救急関連画像をよく見ている
先生であれば、
いくつかの疾患が思い浮かぶとは思いますが
一応 生来健康(手術歴なし)だったと思います。
血圧も高くなく、ワーファリンも投与されておらず
外傷歴もありません。
翌日 朝 に相談された画像を動画でお示しします。
これです。
放射線科医ならば
診断は 一瞬なのですが
血液データ上 WBC 20,000
というのが影響したのかもしれませんが
どうやら夜の段階では違う方向に
考えてしまったようです。
先生はこの画像から
何を考えますか?
ブログに投稿してみてください。
なぜ、緊急血管造影なのか?
まず、診断は?
次に行うことは?
この患者さんは健康とはいえ
どんな疾患を持っていたと考えられますか?
以上 本日は問題のみで 終了です。
イチロウ拝
特発性後腹膜血腫と思います。抗血栓薬内服患者さんではよく見ますが、他の原因は不勉強で存じません。心外の術後患者さんが感染症コントロール不良で6回後腹膜出血を繰り返し、そのたびTAEした経験が有ります。
診断は後腹膜血腫
左卵巣動脈からの出血でしょうか?塞栓術で治療?
基礎疾患は神経線維腫症1型でしょうか。
なかなかいい線まできたのですが、、、
正解の先生がいらっしゃいません。
今、血管造影するべきか否か?
どうしてこの患者さんは突然このようなことになったのでしょうか?
がとてつもなく重要です。
特にこれをもし読まれる救急系の先生がいらっしゃったら絶対に知っておくべきことです。
もちろん抗凝固療法はしておられない方ですよ。
フォンレックリングハウゼン病における血管破綻のリスク
正解かどうかはわかりませんが、上記に関係があるのでしょうか。
いずれにせよとても勉強になりました。
後腹膜血腫
左腰動脈~肋間動脈からの出血を疑います
腰動脈損傷の場合手術に移行しても出血源の特定が困難なことがおおく、さらに後腹膜のタンポナーデ効果がなくなり再出血のリスクがたかまるのではないかと考えました。
止血ができず出血増えれば腹部コンパートメント症候群を発症する可能性もあるので血管造影での腰動脈塞栓術が有効ではないかと思われます。
AML rupture 経過観察も可能かと思います。