「急性虫垂炎ですよ」と自信をもって言ったのに・・・, 正月実家に帰ると、台所に奇妙なマシンが・・・              

駅前のドトールより

from 画像診断プロモーター イチロウ

1.「急性虫垂炎ですよ」と自信をもっていったのに・・・

2.  正月実家に帰ると、台所に奇妙なマシンが・・・

早速行ってみましょう。

1. 「急性虫垂炎ですよ」と自信をもっていったのに・・・

あるとき

外科医がいつものようにコンサルテーションにやってきました。
先生は、『急性虫垂炎かもしれません。』と若干自信なさげの回答

それから一週間後 急性虫垂炎がなかったことを知る

そんな経験をされている先生はいませんか?

多分少ないでしょう。
自分が外科医で自分で診断をして開腹しているならともかく
たかだか? 急性虫垂炎の結果をこまめにレビューしている先生は
まず 居ないと思われるからです。

だから、当てる当てないは別として
上記は極めて稀なシチュエーションです。

ヘリカルCTが導入(1986年)されてもう27年?だったか経過しています。
MDCTも当たり前になりました(1998年ころ4列器登場)

そんな中 日本は今では急性虫垂炎が疑われた人にCTが施行されるなんて
当たり前のこととなっています。

だから、こんな思考をされている先生はおそらくいらっしゃらないでしょうし
急性虫垂炎の話か? と思って メルマガを読むのを
やめた先生も居られるでしょう。

なので、時間のある人のみ読んでください。

しかし、これを読めば、先生はもう少し慎重に診断をするようになり
外科医からの信頼を得られるかもしれません。

この論文は Webb EM らが書いた論文です。
Webb EM, Nguyen A, Wang ZJ, Stengel JW, Westphalen AC, Coakley FV.
The Negative Appendectomy Rate: Who Benefits From Preoperative CT?
AJR Am J Roentgenol. 2011 Oct;197(4):861-6. doi: 10.2214/AJR.10.5369.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21940573

どういうものかというと
虫垂炎を疑った患者さんに 術前CTを施行する事は有用か?意味があるか?
という論文です。

『はあ?意味あるに決まってるじゃん イチロウ先生よーーー』 と思われるでしょう
当然です。私も同感だったからです。

しかし、本当に意味があるのかはしっかりと検証して初めて言える事です。

CTが登場する前 虫垂炎を疑って、開腹しても 20%は虫垂炎がなかった時代がありました。
そうです。私が研修医の頃はまさにそうで、救急時間にCTは頭が撮れるだけでも
ありがたいという時代だったのです。

しかし、今では当り前過ぎて慣れすぎてしまい、ある意味麻痺しているかもしれません。

実は、この論文が書かれるにはある背景的事実を知っておく必要があります。それは
“男性において術前CTは 開腹した時にしまったあ虫垂炎がない を減らせることはできない”という
論文の数々です。

女性においては当然婦人科疾患が急性腹症に紛れ込んでいるので
CTを撮れば、それはそれは それらの疾患ではない
急性虫垂炎 である ということが分かりやすいですが、

男性の場合は、典型的な臨床所見で手術に行った場合と
CTをやってから手術に行った場合とでは スカ 率 に変わりはなかった
ということなのです。

『ま、マジ?知らなかったぜー』 と思われるかもしれません。
私もそう思います。あまりに当たり前に撮影していたのですから。

そして、この論文は本当にそうなの? 男性ではCTを撮る意味ないの?
ということを レトロスペクティブではありますが、検討したのです。

すると 開けても急性虫垂炎ではなかった という確率を
11.9 % から 2.5 % まで下げることができたというのです。

過去の論文では女性は絶対 急性虫垂炎ではなかった率を下げていましたが
男性においては疑問の残る状態だったのにです。

つまり、男性においても 術前に堂々とCTを撮るべきなのです。
めでたしめでたしです。
どんなに患者様が被爆は嫌だと拒否されたとしても
有用性が上回っているのです。

ただ、このスタディは、おかしなことに女性の場合は
虫垂炎と思ってCTをやったのに 臨床的診断のみで手術へいったのと
比較しても 20% から 7% に虫垂炎でなかった率を下げられず
有意差がでないという結果になってしまいました。

その理由としては、この時代女性に他の疾患を除外しないで
臨床所見だけで 開腹にいったという例が男性の42例に対して
たったの5例しかなかったからです。
なので統計的有意差が出ませんでした。

ま、すでに女性については証明されているのでこれはよしとしましょう。

それにしても 先生が虫垂炎です。と診断すると
論文上はCTを撮りさえすれば、97.5% は当てられるのです。
す、すごい検査だと思いませんか?

さて、先生の正診率はいかがでしょうか?

2.先日、お正月に実家に帰省したときのこと

妻が、台所に変なものがあるよ

というので行ってみると・・・

そこには

両足を乗っけて、開いたり閉じたりを繰り返すマシンが

名前は、レッグマジックX という

え? これ誰がやるの? と思ったら

母が、『私がやるのよ』 というではないか
『ど、どうして???』 と聞くと

『筋肉鍛えないと転んだらまずいからよ』と言う

『はああ いまさらかよ』

『だって転んで寝たきりになったらあなたたちに迷惑かけちゃうからね』

ふーん その努力は買うが そのためにこのマシンかなあ
と疑問に思った次第

最近読んだ論文記事 で
転倒防止 のためには 筋肉を鍛えることに加えて
平衡感覚を 磨くことが重要 というのがあった。
これら2つを手にいれると転倒確率が30%も減るらしい
*老人の転倒→骨折は生命予後が低いです 祖母もこれが原因で99でなくなりました。

しかし、このマシンでは果たして目的の筋肉は手に入るのか?
はたして平衡感覚は手に入るのか?

この商品のターゲットは決して80歳を超えた
老人ではないはず

なにせ、
このマシンは
内転筋を鍛えて

美脚 になるためのものだから。

80を超えてまで美脚になってもらっても
喜ぶ人はいないのに・・・

以上 イチロウでした。

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