さて、相当久しぶりのメルマガとなりました。
その理由はいつかお話するとして
8月3日土曜日にに久しぶりに外のセミナーに参加しました。
6月の抗加齢学会以来でしょうか。
外はとても暑すぎて電車で行く気が起らず
1日分の駐車料金を取られることは覚悟で
車で行くことにしました。
そのセミナーの名は・・・
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池添メモリアルセミナーですが
すでに11回を数えるようです。
以前は 告知するや否やあっという間に席が埋まったようでしたが
一般告知が始まってしばらく経ってからでしたが
とくに困難を極めず
席を確保することができました(番号は200番台前半)。
演者は相変わらずのご高名な先生のオンパレード
でした。
そろそろこの分野も若くて生きのいい先生がでてきても
いいのになーと思いますが・・・
その理由として本当に若い胸部の先生が
台頭していないのか?(ある分野でもその傾向ありとの情報も)
それとも
年功序列で選ぼうとしているのか?
よくわかりません。
ただ、いつものベテラン先生の方が
聞く側は安心するのでしょうね。
開催者側は、
と言う意図が働くのも無理もないでしょう。
あ、ごめんなさい
内容についてちょっとシェアできる部分をお話ししますね。
プログラムの構成は、セッション1は胸部単純写真、
セッション2は肺癌、
ランチョンセミナーでは縦隔についての話、
セッション3ではグーグータイムの胸部の AI について
(すいませんAI講演された先生決してつまらないという意味ではないです。)
ティータイムセミナーではアスベスト関連胸膜病変についての画像診断
セッション4ではアンコールの2つの演題でした。
いずれも講師は20年前から重鎮といわれてきた先生方ばかりです。
単純写真の項目では自分もネットセミナーをやらさせていただいているので
不足の内容はないか? について集中していました。
無気肺についてのお話がそのなかではためになりました。
上葉無気肺が右では上葉が内側に潰れますが
左では、2葉しかない関係から前方につぶれていく など
を話されました。
次のA 先生の単純写真の話は
T先生の正常構造に対して
異常症例をクイズ形式でお話しされました。
クイズはいずれも単純写真だけから
患者のストーリーまで紡ぎ出すような
症例も出てきて、結構面白かったです。
肺底動脈大動脈起始症を
単純写真で言いあてる というのは
結構厳しい感じはしました。
肺底動脈大動脈起始症は,肺動脈の欠損した肺に
大動脈から 異常血管が流入する先天的異常のことで
気管支肺胞系に異常は 認めないものであり
気管支が交通がない 肺胞分画症とは
異なる疾患概念です。
以前は 肺葉内肺分画症のうち Pryce I 型
とも言われていましたが
近年では肺分画症 とは異なる先天的血管奇形
として捉える考えも多いようです。
(小ネタで)ちょっと脇道にそれましたが
セッション2では LKについて
既存構造 との関係、LKに見えるあるいは炎症にみえる
その逆のパターン(意外な)結果のクイズ形式
既存構造との関係では
腫瘤様の構造をみたときは
気管支透亮像 と 辺縁に肺静脈があるものは
より炎症を
腫瘤様の構造ないに肺静脈が引き込まれる場合は
より腫瘍を 考える
というのは 以前ならったような気がしますが
記憶から吹っ飛んでいた部分でした。
でもそのPV(肺静脈)を追うためには場合によっては
中枢側まで追わないと PA(肺動脈)と
間違えてしまう場合があるので注意 との
事でした。
次の演者のK先生のは症例の羅列でクイズ形式でしたが
いつものようにギャグのオンパレードで
会場を笑いのうずに巻き込んでいました。
内容的には
肺癌に見える炎症、炎症に見える肺癌
浸潤性粘液性腺癌、空洞・嚢胞性変化の癌
石灰化をもつ癌、経過を見て初めて分かる癌
など 日常臨床で見かける癌を多数見せていただきました。
このなかで充実性部分が炎症に見えても
辺縁のGGOが外に凸で境界が明瞭なら
癌 の可能性が高い という事を話されていました。
以上 今日はだいぶ長くなったのでここまでとします。
では また、いつか お会いしましょう。
イチロウ 拝
PS. 月末には 久しぶりに松本先生救急セミナー
2日間都合のいい時間に見れる企画予定します。