左第4,5指のしびれを主訴に来院
さて、先生の診断は?
回答を待っていました が、、、
あまりにもないので
また、易しすぎたかもしれません。
「神経鞘腫」 です。
あまりにも特徴的なパターンなので見たことのある先生は
秒殺でしょう。
秒殺ではなかった先生へ
神経鞘腫は、ご存知のように病理のタイプが
大まかに Antoni A と B に分けられ
前者は、Spindle cell が密度高く策状、渦巻状に
配列しているもの
Antoni Bは、細胞がまばらで、間質に粘液腫様成分が多いもの
です。
Antoni A, B の多寡で、マクロでは、前者が多ければ
T2WIで淡い高信号、後者が多ければ、強い高信号となります。
当然造影すれば、前者は、よく濃染し、粘液成分が多くて細胞が疎な
Antoni Bでは濃染が余りありません(遅延濃染しますが)。
造影MRIT1WIで中心部がよく濃染し、辺縁があまり濃染されていないのがわかります。
ちなみに最外層は、線維性被膜である薄い低信号帯がみられます。
以上 特徴的な形態から一度見てしまえば、診断は容易です。
ただ、嚢胞成分を主体とするものもあり必ずしも診断が容易ではない事もあります。
神経鞘腫??みたいな画像は見ますが、病理のことは放射線技師は、さっぱりです。
大変、勉強になりました。今後とご活躍にご期待します。
まいど!おおきに!でした。
コメントせず申し訳ありませんでした。
自分なんかがコメントするのは・・・的な考えで
技師にとってこのサイトは画像の事だけでなく他の所見(病理や血液データ等)との関係までしっかりと解説して頂けるので本当に勉強になります。
遠隔読影を見てもただ神経鞘腫としか書いていないので(当たり前ですが・・・)診断への過程が詳しく分かりました。ありがとうございました
2名の先生コメントありがとうございました。
次の症例も出したくなりました。