機構認定専門医を省エネで取得する方法

今日は技師の先生はPS.のみお読みください。

放射線科の先生は全部みてくだい。

最後の方にはまとめPDFあり、取得の具体例あり 目安としてください。

 

駅前のドトールより

イチロウです。

 

さて、今回で 機構の専門医の話は終了です。

 

前回専門医を機構が認定して更新するためには

 

3つの柱が必要です。

 

言い換えると3種類のパターンの書類といった方が

わかりやすいかもしれません。

 

機構が認定する専門医資格の更新には

①勤務実態の証明

②診療実績の証明

③講習受講など

で書類を主に3種類提出と話しました。

 

①、②については様式1、様式2 の書類に記入していく

ということまで述べたと思います。

 

更新には50単位必要で

そのうち10単位は前回お話した様式2ー1ー1、2-1-2

の書類に症例を記入していく というものでした。

 

そして3回更新されていれば、この10単位は

申告を免除される的な事が言われている とも言いました。

この部分は一応、確認が必要です。

 

その10単位以外の40単位の申告は必ずしなければいけないもので

その構成は専門医共通講習 最低3単位

これがいわゆる 医療倫理、感染対策、医療安全

の3つ で今回機構に移行したいという先生では

わざわざどこぞの学会の 感染対策 の講習を受けに行った

先生もいたとか

 

まだ、総会にも上記がない状況ですから

(2018年の総会では学会の医療倫理などは

機構の認定にする とのことでしたが、その情報は

通常出回っていませんでした)

 

この必修単位は絶対に取得しなければ

機構の更新はできません。

なので、今年学会専門医として更新した場合でも

次は機構の認定のみですからそれにむけて

5年間で3単位を取得していくことになります。

 

ということは40単位の取得しなければいけない単位のうち

40-3=37 単位を 基本的には

放射線科領域講習で埋めていくことになります。

(必修3単位は絶対です。お忘れなく)

 

学術業績も単位になるのですが、説明が複雑になるので

今回は放射線科領域学習で37単位を埋めるということに

絞ってお話します。

 

ではどうやってその単位を稼いでいけるのか?ですが

それが結構面倒くさい縛りがあります。

 

ここではシュミレーションとして総会を主体に

放射線科領域講習を稼いでいく

という方法にフォーカスします。

 

いままでは総会に出席すれば極端にいえば

教育講演をひとつも受けなくても15点は稼げていました。

しかし、今後は出席だけの点数というのは

5年間でマックス6点のみとなりました。

 

何度総会に出席してもです。

しかも総会であっても一回マックス3点のみなので

2回総会に出席したとすると 6点で5年分の

参加単位 という

ただ出席することに対する単位はマックスに達します。

 

では2回参加する場合 37点の残りの点数のうち

6点が参加 点数ですから 残りの31点は

講習を聞いて埋めていかなければなりません。

この講習の点数は上限がないので

残りをこれで埋めて行くことにしましょう。

 

2回しか総会に出席しないとすると一回16点

もう一回15点を稼がないといけないのですが

それはできません。不可能です。

なぜなら1回の総会の出席で稼いでいい点数の上限が

決定しているからです。

それは参加点とあわせて12点のみです。

 

この一回の上限点数を知っていないとまずいのです。

例えば、総会、秋季大会が12点、地方会セミナーが4点、

JRSの関連学術集会の単独開催が4点、

秋季大会に併設する関連学術集会は1点のみ

 

が上限です。ということは総会に2回出席で

単位を満たすのは 不可能 ということになります。

上限が決まっているので、

最初に述べた共通講習の分の点数(3点分)も

含めてですから注意が必要です。

 

5年間に3回の総会あるいは秋季大会参加でも

共通講習をあわせても不可能ですので

5年間に合計10回ある総会あるいは秋季大会

のうちなんとか4回受けることで

省エネルギーにやるというのを考えてみましょう。

最低4回は総会、秋季大会 のいずれかを受けてください。

(総会3回と秋季1回とか、総会2回と秋季1回とか)

 

そうなると仮に今年2018年に学会の診断専門医で更新した先生で

考えてみると 次の5年間で4回の学会参加を予定します。

(つまり2023年度に機構の専門医を申請することになります。)

 

まず、早めに共通講習を受けておきたいので

最初の2回の出席までに共通講習を受けるとすると

この2回の出席で参加のみの単位6点を使ってしまうので

共通講習3単位+6単位=9単位を取得することになります。

とにかく1回の総会、秋季大会の合計マックスリミットが12単位

なので2回の総会の合計マックス24単位中9単位ですから

 

仮に1回目の出席で共通講習2単位と出席単位3単位を取得とすると

残りは放射線科領域講習で7単位=7時間の教育講演やシンポジウムなど

(今年の総会で言えばグリーンのJRSマークのもの)

を受ける予定をすることになります。

これでマックス12単位到達です。

 

次に2回目の出席では共通講習が残り1単位

と出席単位3単位合計4単位

となるので残り8単位=8コマの教育講演やシンポジウムなどを

受けることになります。

 

これでもやっとこ24単位ですから

残りは16単位ということになり

どう考えても残り1回の総会では取れませんので

2回に分けることになります(あと2回総会か秋季に出席)。

 

しかし、出席のみの点数は5年間のマックス値6点に

到達してしまったので

もう出席点は使えないことになります。

 

つまり残り16単位を

教育講演やシンポジウムなどの領域講習で埋めることになります。

16単位を2回の総会でやるしかないので 8単位づつ

つまり

8時間の教育講演やシンポジウムで稼ぐことになります。

2日間(仮に土日出席)とすると

 

これならなんとか40単位に達することが可能です。

つまり最も効率よく?省エネでは

5年間で4回総会あるいは秋季大会に出席して

共通講習3回、1回の出席で8単位程度の教育講演などをうければ

達成が可能ということになります。

 

5年間に4回の出席ならなんとかなりますよね。

今までほとんど出席していなかった先生からすると

かなりきついかもしれませんが

毎年総会には出席していたという先生なら

講習は1回に8時間としても2日間で4時間、4時間にわければ

なんとか可能ですよね。

 

あ、8時間の領域講習ですから

5年間で3時間の必須講習はそれにプラスです。お忘れなく。

 

以上 シュミレーションしてみることで

なんとかご自分でも5年間の計画が見えてきたのでは

ないでしょうか?

以下 まとめPDF 自由にダウンロードしてください。著作権はmedicaldirectにあります。

機構認定専門医を5年間でクリアする方法

以上 イチロウでした。

 

PS.

では お知らせです。6月6日に

 

なんとかPI-RADSセミナーが開催できる

めどが立ちました。

 

募集締切は5月30日夜11:00(22:00)

を予定しています。

 

あさって5月17日木曜日から関連メール

とアンケート

を流します。

先生のご意見を伺いさらに

良いセミナーにしたいと思います。

のでよろしくお願いいたします。

 

そして、募集開始は25日 金曜日頃

予定しています。

 

以上イチロウでした。

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機構認定専門医を省エネで取得する方法 への6件のコメント

  1. 秦 康博 より:

    わかりにくい機構専門医の更新準備についてわかりやすくご解説ありがとうございます。上限点数についてチェック出来ていなかったので、助かりました。

    ご存知とは思いますが、先日の総会での指導医講習で伺ったお話では、機構専門医は1階部分(診断・治療が一緒)なので領域講習は診断専門医の先生も治療の領域講習受講が必要ということでした。あと、意外だったのは必須講習は同じ項目を(他の学会・研修会などで)複数回うけても点数加算されるそうです。

    PI-RADSセミナー楽しみにしています、泌尿器科病院からの依頼MRIでPI-RDSスコアの記載を依頼されたばかりなので、ちょうど勉強を始めた所です。よろしくお願いします。

  2. 田舎病院常勤放射線科医 より:

    イチロウ先生、
    機関専門医単位取得についての情報、重ね重ね本当にありがとうございます!
    イチロウ先生のシュミレーションを見て、5年間で、総会、秋季大会などで計画的にコツコツためておけば、何とかなりそうで安心できました。計画しておくことが大切ですね。
    ただ、イチロウ先生も少し触れられていましたが、共通講習の3単位、特に感染対策講義をどこで受ければいいのかが今のところわからず不安が残ります。他の学会に参加費を払って感染対策講義だけ受けに行くのもバカらしいですし。
    基幹施設及び連携施設なら、院内の感染対策講義を機関に申請しておけば、単位になると聞きましたが、私の病院は基幹施設でも連携施設でもない弱小病院なので…。放射線学会の中で、医療倫理や医療安全だけでなく、感染対策の共通講習も受けれるようになることを願います。
    それでは、ありがとうございました。
    また何か情報があれば教えていただけると大変助かります。

  3. ichirou より:

    秦先生 いつもコメントありがとうございます。
    1階部分の治療の領域講習受講の必要性についてはびっくりしました。
    すでに診断専門医を持っている人が取らなければならない
    というのはちょっと解せないのですが
    今後それが修正されることを期待します。

    イチロウ

  4. ichirou より:

    田舎病院常勤放射線科医 先生
     感染対策講義は、おそらくですが、総会内で受けられるようになるのではないかと推察していますが・・・

    イチロウ

  5. ネモリーノ より:

    イチロー先生

    いつもわかりやすいご解説ありがとうございます。
    ひとつ確認なのですが、1回の学術集会における単位の最大取得数に出席の3単位は含まれるのでしょうか?更新基準の書類の表には、「領域講習と共通講習の合算数」と記載されていて、特に出席の単位を含むとかの文言はないのですが・・・。

  6. ネモリーノ より:

    イチロウ先生

    質問です。
    学会参加の最大取得可能単位に出席の3単位は本当に含まれるのでしょうか?
    更新基準の書類をみる限り、そのような記述はなさそうなのですが・・。

    お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。

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